2018年10月11日 ひるおび!

2018年10月11日 ひるおび!

ひるおび!2018年10月11日放送回の検証報告です。

今回の報告では、

・築地市場の豊洲への移転について報道された部分

以上の点について検証し、その問題点を探りたいと思います。

検証の手順としては、まず放送内容を書き起こし、その内容にどのような問題があるのか、公正な放送の基準である放送法第二章第四条と照らし合わせて検証します。

最初に検証するのは、豊洲市場への移転について報道された部分となります。
では、さっそく放送内容をみていきましょう。

●豊洲市場の問題点を列挙していた際

杉山真也(以下、杉山)
続いて二つ目。店舗スペースです。先ほど恵さんからもありましたが築地に比べて豊洲は一区画が狭くなっている。1メートル80センチだったものが1メートル50センチのようになっていまして、豊洲に関してはマグロ解体用の包丁が入らないのではないかというような報道も出ておりました。京富さん門井さんにお話を伺いますと「築地は店舗に20個ほど箱を並べることができたけれども豊洲は一区画区切りがあるので5個から6個しか置けない、5個から6個に減ってしまった」ということでそれがこちらの写真です。まあ、かなり横幅あったものが狭いスペースに置かなければならない。

司会 恵俊彰(以下、恵)
そうだよなぁ。さあこの辺、京富さん、門井さんにお話を伺っていきましょうかね。今日は豊洲に川添さんが行っております、川添さん。

リポーター 川添奈津子(以下、川添)
はい。日本の新たな台所として今日オープンしました、豊洲市場にきています。朝から取材してるんですけども、朝の段階ではかなり道も渋滞していたんですけども、昼になって少し緩和されてきたかなと、そういう感じがいたします。ひるおび!でもなんどもお話を伺っています、江戸時代から水産仲卸業をやっていらっしゃいます、京富の門井さんにお話を伺います。よろしくお願いいたします。
初日を終えて、いかがでしたか?今日。

京富 門井直也(以下門井さん)
まあ、やっと終わったとホッとしてるところですけどね。やりたいことは何もできないですね。

(中略。インタビューで途中から恵氏が門井さんに質問)

恵氏
あれどうでした、魚の捌きで包丁が、ねえ狭いとかいうのがありましたけども。

門井さん
まあ、あのー基本的に店舗の中では包丁は使わないってルールになってるので、今度は。ちゃんと加工場がないとダメなんで、そんなに支障はないと思いますけども。


ああ、なるほど。他になんか気になることありました?

門井さん
そうですね、やっぱりみんなこう、はみ出してるんで。狭いですよね。はみ出さないように、多分通路が最初から狭くなっているはずなのに、いつもの癖でみんなだすから。こうなってると思います。

川添
ちょっと出ちゃってるっていう?

門井さん
そうですね。みんなでやれば怖くないみたいな感じですね。


いや、だから結局だから築地で使ってたルールにだんだん段々なっていくんですかね?

門井
そうでしょうね。やっぱりみんな築地人ですから、みんなね。


どうですか、それでもやっぱり活気は感じますか?

門井さん
いや、感じる余裕がないですね。足んないもの探しにいくにも勝手がわかんないし。


これでも慣れるまでにはもうちょっとかかりそうですかねそれじゃあ。

門井さん
そうですね。まあ慣れてしまえばね。あのとき大変だったな、なんていう笑い話になるんじゃないですか。


そうですね。本当になるといいですね。すいません、初日からどうもありがとうございました。

門井さん
はい、どうも。


どうもご苦労様です。川添さんもありがとうございました。

(インタビュー終了、中略)


でも使う人がやっぱり、室井さん。築地の皆さんだから。

コメンテーター 室井佑月(以下室井)
みんながちょっとずつはみ出しちゃうとか。ちょっとなんか、可愛い。


杉ちゃんとこにありますけど、本当今回はね。ちゃんと、区切ってね。ええ、それぞれの店舗、通路も考えたんでしょうけど。やっぱ八代さん、そんな簡単にはねえ。思ったようにはいかないですよね。

国際弁護士 八代英輝(以下八代)
不思議なんですけど、築地の2倍近く広いわけじゃないですか。しかも5階建にしてるわけじゃないですか。なんであんな個別の売り場があんな狭くて、フォークリフトとターレがぶつかりそうになってんですかねえ。


根本的な問題ですよね。
敷地だけだと23ヘクタールと40ヘクタールで全然違うんですけど。なぜか使い勝手が悪い。狭いな、狭いなってなる。

八代
なんていうか、安全性が全く感じないですよね。交通安全って言った意味でね。

コメンテーター 野村忠宏(以下野村)
事前にそういった確認とか、そういうのってなかったんですかね。想定外なのかな。

木村
あの数、全員平等なんですよ。だから、一人分の面積をまあ、仮に平方メートル増やすと、あれ1400あるんで、1400平方メートル広がっちゃうんですよ。そう考えると本当に最低限のものしか与えられないっていう結論になっちゃった。まあそういう事情もありますんで。


まあ本当不思議ですよね。八代さんがおっしゃる通り。倍くらい広くなってるから、倍くらい築地より広く使いやすくなってなきゃいけない気がするんですけどねえ。まあでも皆さんのルールに、これからなっていくんでしょうね。

以上が放送内容となります。

では、今回の報道にどのような問題があるのかを整理してみます。
今回の報道で、我々が問題だと考えたのは次の2点です。

1.全体を通して片方の立場の意見しか出てこない
2.杉山氏の発言に事実と違う恐れのある内容が含まれている

それぞれ順を追って解説します。

1.全体を通して片方の立場の意見しか出てこない

今回の放送では豊洲新市場移転について、全体を通して以前に使っていた築地市場のほうが使いやすく、巨額を投じて建設した豊洲新市場は使い物にならないという立場に立った意見が出てきました。

ですが、そもそも築地から豊洲に移転をした理由は施設の老朽化が進み、建物の一部が劣化により破損して落下するなど、安全性に多くの不安を抱えていたからです。また、建物のキャパシティーに対して置いてある荷物が膨大で、荷置き場所が不足した結果、一時的に荷を屋外に置かざるを得ないなど、商品の品質・鮮度保持の徹底が難しくなっています。

物流面においても、駐車場や荷さばきスペースが大幅に不足しているため、トラックの入場待ちや渋滞が発生、さらに、混み合った場内のいたるところで荷の積み下ろしなどが行われるなど作業が非効率になっています。

こうした理由から、閉鎖型で合理性の高い建物に建て替えることが決まり、先日から利用が始まったのです。

しかしながら、番組で取り上げられるのは「使いにくい」というイメージを先行させるものばかりでした。例えば、新市場の卸業者がそれぞれ店を設ける場所が狭くなったという指摘がありました。この発言自体は事実なのですが、これは築地時代の不平等を解消するための施策だったのです。というのは、築地市場は扇形の建物で、そこに入る業者の売り場の広さがそれぞれ違ったのです。

また、前述の部分にも関連する点として、売り場スペースのルールを守らないことが慢性化していました。長年、築地にいた門井さんも「そうですね、やっぱりみんなこう、はみ出してるんで。狭いですよね。はみ出さないように、多分通路が最初から狭くなっているはずなのに、いつもの癖でみんなだすから。」と、発言しています。新市場では、それぞれの売り場がパーテーションで区切られており、容易に「はみ出す」ことができないようになっています。これも不平等を解消するための施策なのです。

このように今回の報道は豊洲新市場の使いにくさや不満ばかりを取り上げた可能性が高く、その場合は放送法第2章第4条第4項「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」に違反する恐れがあります。

2.杉山氏の発言に事実と違う恐れのある内容が含まれている

今回の放送では、番組内でフリップを用いながら「1メートル80センチだったものが1メートル50センチのようになっていまして、豊洲に関してはマグロ解体用の包丁が入らないのではないかというような報道も出ておりました。」という発言をしました。

ですが、この発言には事実誤認があります。

魚卸をしている門井さんは、番組後半の恵氏からの「あれどうでした、魚の捌きで包丁が、ねえ狭いとかいうのがありましたけども」という質問をした際に、
「まあ、あのー基本的に店舗の中では包丁は使わないってルールになってるので、今度は。」と答えています。
先程の杉山氏の発言は、あたかも豊洲新市場の水産仲卸売場棟は旧築地市場よりも狭くなり、かつそこでは長い包丁を使うことが容易ではないとする発言でした。しかしながら、豊洲新市場では共同加工場がそれぞれの建物に設置してあります。そこでの加工以外は食中毒等の発生を避けるために禁止をしているのです。また、門井さんの発言があった後も、前述したフリップに間違いがあった事や自身の発言を訂正することはありませんでした。

よって、この放送内容は放送法第2章第4条第3項「報道は事実を曲げないですること」に違反する恐れがあります。

以上が今回の報告となります。今回の放送では事実と異なる内容を報道、一定の立場に偏った内容だけを報道した恐れがあります。

視聴者への印象を誘導する恐れのある偏向報道の可能性が高いといえます。

公平公正なテレビ放送を実現すべく、視聴者の会は今後も監視を続けて参ります。

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