2019年4月2日 ひるおび!

2019年4月2日 ひるおび!

ひるおび!、2019年4月2日放送回の検証報告です。

今回の報告では、政府側の新元号案の情報統制に関しての報道について検証し、その問題点を探りたいと思います。

検証の手順としては、まず放送内容を書き起こし、その内容にどのような問題があるのか、公正な放送の基準である放送法第二章第四条と照らし合わせて検証します。

では、さっそく放送内容をみていきましょう。

【司会によるパネル説明】(要約)
・先月14日政府が国文学・漢文学・日本史学・東洋史学の学者に新元号の考案を依頼。先月下旬、6案に絞り込まれる。
・新元号案に関しては、安倍首相を含め、5人しか知らなかった。首相秘書官も知らされていないくらい厳重に管理されていた。
・その5人とは、安倍首相、菅官房長官、杉田和博官房副長官、古谷一之官房副長官、開出英之内閣審議官。

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【コメンテーターの発言】(全文書き起こし)
田崎氏:よく官邸首脳は官邸が決めてるっていうんですけど、総理・菅さんのラインなのか、総理・今井さん・各省出身の秘書官のラインなのか、違うんですよ。その時々によって。この元号案に関しては、菅さん・杉田官房副長官っていうラインで決まってる。それは、ほかの人には一切漏らさない。

恵氏:一切漏らさないという……。ですから遊佐さん、ここ(元号案を知る5人を指して)の管理が大事ですもんね。

遊佐氏:いやですから情報管理だけはものすごく徹底してまして、漏れたらそれで最後という形の、非常に緊迫感ありますよ。

恵氏:一気にしらけますもんね。4月1日発表ってのが事前に漏れたらね。あとその評価も含めてね。

田崎氏:だから我々としては、どっかに抜かれますでしょう。そしたらそれをすぐ追いかけるか、何か材料を足すか置き換えちゃうんですよ。色んな情報が出ちゃうんですよね。だから報道の過熱を抑えたいという気持ちが強かったんだと思います。

恵氏:それから昨日聞いてたのは、これ本当かどうか分かりませんけれども、あの決まったもしその瞬間に漏れたら、昨日どこか発表の前で漏れたら、差し替えるっていう話も出てますよね。え、じゃあ二つ候補決めてんの?っていうとそれは分かりませんっていう……。

大谷氏:おそらく差し替えたでしょうね。そういうリスクがあるんで、(マスコミが)つかんだとしても、前回平成の時に一社つかんでたっていう話があるじゃないですか。だけど絶対書けなかったっていう。これはもうね、情報漏れだったとしてつかんだとして書けないですよ。これもう、会社っていうか幹部ふっとんじゃう。絶対それは、そうか、って発表になるまで置くしかないんですよね。

恵氏:それで発表のあった次の日に、ほかの候補、つまりほかの5案が世の中に出てくるっていうね。タイミングを待っていたかのような。

大谷氏:これはもう大丈夫なんでしょうね、出しても。誤報云々じゃないから。

田崎氏:僕はもうね、昨日から、もう漏れると思っていましたよ。他の5案は。

恵氏:それは発表のあと?

田崎氏:ええ発表のあと。発表までは5人しか知らなかったんですけど、その途中に閣僚とか、あるいは衆参の両議院議長とか、有識者会議のメンバーとか、その中にはしゃべりたくてしょうがない人もいるわけですよ。俺知ってるよということを見せたい人が。

恵氏:いらっしゃるんですか?

田崎氏:すぐ言えますけどね、私も。だからそれは、ああこれは漏れるな、あそこつつけば漏れるなっていう箇所は分かりますよ。

恵氏:分かるんだぁ。そうじゃない人が選ばれると思いますもんね。口が堅い人が。
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以上が放送内容となります。

では、今回の報道にどのような問題があるのかを整理してみます。
今回の報道で、我々が問題だと考えたのは次の点です。

今回、新元号「令和」が発表されましたが、その他には5つほど候補があると言われていました。ただその候補を始めとした元号決定の選定過程に関しましては、発表前は勿論、発表後に関しても30年間は公表しないということを安倍首相は話していました。理由としては、選定にあたって候補を発表した個人の名誉が侵害される可能性があることなどを挙げています。

つまり、その他の候補やその選定過程においては、本来このように報道がなされるはずがありません。

それにも関わらず、今回のような報道がなされたのは、マスコミがいわゆる「すっぱ抜いた」ことが原因です。
本来であれば、秘匿されている情報が報道されていることに対して何らかの議論が加えられるべきです。しかしながら、今回の報道に関してはそのような議論はなく、さらには

田崎氏:僕はもうね、昨日から、もう漏れると思っていましたよ。他の5案は。

恵氏:それは発表のあと?

田崎氏:ええ発表のあと。発表までは5人しか知らなかったんですけど、その途中に閣僚とか、あるいは衆参の両議院議長とか、有識者会議のメンバーとか、その中にはしゃべりたくてしょうがない人もいるわけですよ。俺知ってるよということを見せたい人が。

というように、政府が理由あって秘匿していた情報が漏れることに対し、明らかに偏った「漏れて当然」という見解を示しています。

以上の内容が放送法第2条第3項「報道は事実を曲げないですること」、第4項「意見が」に違反している可能性があります。

これは、視聴者への印象を誘導する恐れのある偏向報道の可能性が極めて高いといえます。

公平公正なテレビ放送を実現すべく、視聴者の会は今後も監視を続けて参ります。

視聴者への印象を誘導する恐れのある偏向報道の可能性が極めて高いといえます。

公平公正なテレビ放送を実現すべく、視聴者の会は今後も監視を続けて参ります。

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