10/26(木)のテレ朝『モーニングショー』について通報をいただきましたので、
番組内容を要約しました。
政治学を修めた方々、下記番組中のおかしな解説をご指摘ください。
後日答え合わせ的に、視聴者の会と縁ある識者に取材を決行します!
尚、優秀コメントはメルマガに転載させていただきますので、奮ってご批評ください!
テレ朝『羽鳥慎一モーニングショー』(11/26)
【そもそも総研】リベラルとは
<一橋大学大学院社会学研究 中北 浩爾(こうじ)>
・リベラル…自由主義
国家からの自由として始まった考え方
社会的公正も重視
日本の場合は憲法との関係で使用
宏池会がリベラル。
安倍首相の祖父、岸信介氏と対抗する形で「日本国憲法を変えませんよ」「変えることはいいけれど、大切にしますよ」という立場
・保守…端的に「アメリカとの協調」
「天皇制」を保ち守る。そのためには冷戦下ではアメリカと強調しないといけないという考え方。
対義語は「革新」。アメリカと距離をとり、ソ連と仲良くしましょう、という考え。
保守とリベラルは対立概念ではない。
保守リベラル
↓
【右派】 | |【リベラル】
憲法に否定的| |憲法に肯定的
自民党 立憲民主党
|公明| 社民党
希望の党 | 共産党
【保守】 | |【革新】安保
天皇制の維持| |否定、ソ連と
の為安保肯定| |やっていこう
<京都精華大学専任講師 政治学者 白井聡>
戦後の日本はアメリカに負けた状態が継続し、従属し続けている。
→永続敗戦レジーム
今回の衆院選は、米従属を強化しようという企みだったが、
挫折して新しい対立構図が現れた。
自民党は米に追従親米。
民進党リベラル派は反米ではない。米と普通に付き合っていくべきという考え方。
小池新党の「リベラル排除」は、民進党の「対米従属派」を吸収し、対米従属・第二自民党になる狙いがあった。
<漫画家 小林よしのり>
希望の党、自民党、日本維新の会→全部「対米従属」で変わりがない
立憲民主党…対米従属にならない
→自国の主権を守りながら、アメリカにも「No」を言える付き合いをする保守
Q:希望の党はアメリカに「No」を言える人たちを排除しようとしたのか?
小林:集団的自衛権を自衛隊のままで行使するのは、アメリカへのご機嫌をうかがうだけのものだ。
「天皇制」や「国」全てを守っていくのだったら、リベラルな感覚を持った「保守」が必要。
今の憲法の理念をよりしっかり守るための憲法改正をやりたいのが、枝野さんの本音では。
<立憲民主党 枝野代表>
(わざわざ「衆院選前にこんな風に答えていました」というナレーション付き)
Q:憲法9条は変えない?
枝野:専守防衛を明確な形にした上で、そういう方向での議論は否定するものではない
<再度、中北氏>
今回、自公で3分の2を超える議席を取り、希望など野党でも憲法改正に賛成する人が増えてきたので、いよいよ憲法改正の方向に進んでくる局面だろう。
改正するとしたら、この日本国憲法の価値を評価したうえで発展させる改正なのか、価値を否定する形で違う方向に持って行く改正なのか、「改憲の方向性」が問われる段階である。
<前原氏へのインタビュー>
Q:政界再編は「リベラルつぶし」だったのか?
前原:
北朝鮮問題が緊迫する中で、自衛隊や日米安保を否定する政党と選挙協力はできなかった。
小池新党は安保において理念や政策は一致できると思った。
私自身はリベラルです。「リベラルつぶし」という意図は全くありません。
<玉川しめ>
日本国憲法の価値を否定するのでなく、強化する改正案が今後でてくるのでは?
内容要約は以上です。