2020年3月16日 羽鳥慎一モーニングショー

2020年3月16日 羽鳥慎一モーニングショー

今回は3月16日のモーニングショーに出演している玉川徹氏の発言について取り上げていきます。
彼のコロナウィルスに関する発言が一転二転しており、テレビ放送での発言として信用に足らない可能性があります。
まずは放送内容を見ていきます。

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【コメンテーターによる解説】
羽鳥慎一アナウンサー:玉川さん、どうでしょう。土曜日の会見ですが。

玉川徹氏:もうちょっと具体的な話があるのかなという印象ですがやらなければいけないことというのは決まっていて、まず1つは、医療崩壊を起こさないことという。これが一番大事なことですね。PCR検査をしたほうがいいとかしないほうがいいとかそんな話はもう終わった話だと僕は思っています。だから、医療崩壊を起こさないということだけで1つの独立した問題ですので。それを徹底してやると。大阪府の施策というのは非常に有効だと思っていてだから、そういうこと。それから、経済でいえば実体経済が冷え込んでいくというのはこれはもう避けられない部分でしょうね。これ、世界中、そういう部分で。そこに対する手当が必要だという一方で金融システムを守らなければいけないという問題も同時にあって金融システムがただでさえ債権の世界においてバブルだったと今、みなされていますからこれをきっかけにして債権のバブルが崩壊するということになれば金融危機になっちゃうんですね。そこをどうやって国際協調の中で守っていかないといけないというその3点かなと僕は思っていますね。

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【検証部分】

玉川氏は、医療崩壊しないことが第一であるとしており、PCR検査の件数を増やすか否かについては「終わった話」としております。
これは彼のこれまでの発言を覆すものです。

玉川氏は2月26日放送の同番組では、検査数を韓国に倣って増やすべきだと主張しています。

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玉川氏は政府が発表した「患者数が断続的に増え続けている状況では入院を要する肺炎患者の治療に必要な確定診断のためのPCR検査医に移行」の基本方針について「簡単に言いますと、軽症の人は診ませんって言ってるんです。軽症の人には検査も治療も含めて医療提供しませんってことです。これはもう、医療崩壊でしょ」と疑問を呈した。続けて「日本の医療は軽症のうちに治して重症化させないというのが、あらゆる病気に関して鉄則ですよね。だから、なるべく早く見つけて命に関わらないようにする。軽症を診ませんってことになって、重症化するまで診ないというのは『みなさん重症化するまで待ってください』ってことです。そんな話ないでしょ? ありません」と語気を強めた。
 番組では他国の対応も紹介。韓国は文在寅大統領が「総力戦」と表明し、PCR検査を民間に解放し、国一丸で対策に当たっていることを紹介。日本は厚労省中心の対策で、安倍首相はコメントを出しただけだが、韓国は大統領が先頭に立った。玉川氏は「これですよ。こういうことを言うと韓国びいきと言われるかもしれないけど、ネトウヨの方々、ここ出番ですからね。自分たちの生活に関わっている部分だから、見習うところは見習わないと」と力を込めた。
≪引用 東スポWeb テレ朝・玉川徹氏 政府の新型コロナ対策バッサリ「医療崩壊です」「ネトウヨの方々、出番です」https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1756524/≫
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ところが、重症患者の治療に力を入れた日本と異なり、韓国などPCR検査を全面的に実施した国では医療崩壊に近い状態となり、重症患者の治療ができない状態となりました。
つまり彼のこの主張こそ医療崩壊を招くものであったと言えるのです

重症患者の治療に専念し、医療崩壊を防ごうとした日本政府の方針が正しかったことが次第に分かってきた3月16日、PCR検査した方が良いのか否かについては「終わったこと」としています。
韓国に倣って検査を増やすという主張について、謝罪や撤回をしているわけではないようです。

このように発言が一転二転するような発言は、テレビ放送の信用性を著しく落としてしまう発言であり、視聴者に誤った情報を与えかねません。

我々は玉川氏の発言を問題であると捉えます。

視聴者の会は公正なテレビ放送を目指して今後も監視を続けて参ります。

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