2019年1月23日 報道ステーション

2019年1月23日 報道ステーション

1月23日の報道ステーションのレポートです。
今回取り上げるのは最近なにかと問題のある日韓関係に関する放送です。
早速見ていきましょう。

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【スタジオ】
富川悠太アナ:元徴用工を巡る判決ですとかレーダー照射問題などで、このところ日韓関係こじれてきていますけれども、そんななかですね今日日本時間の午後6時にスイスで日韓外相会談が行われたんですね。その一時間半前です、こんなことがありました。韓国国防省が、緊急会見を開いたんですね。日本の哨戒機が、今日また韓国海軍の艦艇に接近飛行したと激しく非難したんです。

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【VTR】
《VTR:会見の様子》
韓国国防省の発表(字幕):本日午後2時3分ごろ 離於島近隣の海上で、日本の哨戒機がわが海軍艦艇を明確に識別した状況にもかかわらず、距離約540m 高度約60~70mの超低空 近接威嚇飛行をした。明確な挑発行為とみなす。

ナレ:韓国が主張をしているのは、午後2時ごろ、韓国・済州島近くの海上で「自衛隊の哨戒機が低空飛行してきた」というものです。国防省関係者によると、艦艇は駆逐艦「テ・ジョヨン」です。これに日本の哨戒機、「P3C」が低空飛行で威嚇してきたというのが韓国の主張です。先月、自衛隊の哨戒機がレーダー照射を受けたとして問題になったときも、韓国は哨戒機が低空飛行してきたと主張していました。哨戒機の高度は150mありましたが「威嚇飛行にあたる」として、日本に謝罪を求めていました。今回はその半分以下の高度だとしています。これに対し、日本は。

《防衛省・午後6時半》
岩屋毅防衛大臣:“60~70mの高度で”というのはですね、これは正確ではないと思います。従来通り500m以上距離をとって、高度も150m以上とって、適切な運用・飛行を行っていると承知をしています。

ナレ:(海上自衛隊関係者のコメント)自衛隊機がそんな低空飛行することは全くあり得ないことだ。

《VTR:午後5時・ソウル》
ナレ:韓国国防省は、韓国に駐在する日本の武官を呼び出して抗議しました。

記者(字幕):なぜ今日また低空威嚇飛行をしたのか、一言お願いします。

ナレ:スイスで行われていた日韓外相会談でも、康京和外相が「日本の威嚇飛行が続いている。遺憾に思う」と述べました。

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【スタジオ】
富川悠太アナ:ホントにそんな事実があったかどうか分かりませんけれども、このところ韓国は日本批判が立て続けに行ってますね。

後藤謙次氏:そうですね。いろんな理由・背景があるといわれてるんですが、一つは群衆になって日本はレーダー照射問題で音声データを発表してですね、協議はこれで打ち切りだと、この一方的な打ち切りに対する不満が、韓国軍のなかにあったんではないかと。それからもう一つですね、韓国軍が青瓦台、大統領府ですね、文在寅大統領に何もものが言えないんじゃないかと。つまり今回は忖度が働いた。そういう行動ではないかという見方があるんですね。

富川アナ:こじれないように打ち切ったのにっていう気がしますけどね。

徳永有美アナ:そうなんですよね。一方でその日本政府はどう対応していくんですか。

後藤氏:データ問題の打ち切り以降ですね、その問題も含めてなんですが、菅官房長官が先頭に立ってですね、この問題は感情的に対応するのはやめようと、とにかく冷静に対応しようと。将棋でいえば詰め将棋ですね。理屈をもって一つ一つ対応していこうと。いうことでこれ以上物事を拡大しないようにしようと。というのが日本側の態度ですね。ただしそれで果たして納得できるかと。いうことになると、今日の外相会談でもほとんど進展ありませんね。今後こういう状況が続けば今度は米朝首脳会談もありますから、やっぱり安倍総理と文在寅大統領が直接会ってですね、お互いにそれこそ阿部さんのいう胸襟の開いた話し合う。それがまあ最善の道じゃないかと思いますね。

富川アナ:アメリカ・韓国・日本、足並みを揃えていかないとね。

後藤氏:もういよいよ迫ってきてますから。

徳永アナ:ね。

今回の報道の問題は端的に1点です。

中立な報道がなされていたか、それに伴い放送法に抵触する恐れがあること、です。
今回の問題は韓国軍艦レーダー照射問題に端を発する日韓関係がこじれたことによる問題であります。レーダー照射があったかどうかを韓国政府に問うても日本が威嚇飛行をしたなどと論点をずらす韓国の様子を見ると、韓国世論を考えて日本に謝罪することのできない事情があるのだと、韓国の国内問題の様相を呈してきています。
そういった経緯の中でまた日本が威嚇飛行をしたという韓国側の発表があったわけですが
これに関して、後藤氏は以下のような解説を加えています。

後藤氏:データ問題の打ち切り以降ですね、その問題も含めてなんですが、菅官房長官が先頭に立ってですね、この問題は感情的に対応するのはやめようと、とにかく冷静に対応しようと。将棋でいえば詰め将棋ですね。理屈をもって一つ一つ対応していこうと。いうことでこれ以上物事を拡大しないようにしようと。というのが日本側の態度ですね。ただしそれで果たして納得できるかと。いうことになると、今日の外相会談でもほとんど進展ありませんね。今後こういう状況が続けば今度は米朝首脳会談もありますから、やっぱり安倍総理と文在寅大統領が直接会ってですね、お互いにそれこそ安倍さんのいう胸襟の開いた話し合う。それがまあ最善の道じゃないかと思いますね。

韓国の狙いとしては韓国国内世論のことを考えると謝罪できないから、今回のことを無かったことにしてほしいというものでしょう。
一方日本はレーダー照射があったのであれば同盟国としての信頼醸成は難しいため、レーダー照射の事実を認めた上で政府の関連はない、と謝罪が得られれば落ち着くでしょう。

この日本と韓国の狙い2点をしっかり述べた上での解説が必要であると思いますが、後藤氏は話し合って物事をこれ以上拡大ようにしようと。これでは韓国の立場からのみではと思われます。以下の放送法4条にも抵触する恐れがあります。

放送法4条
(2)政治的に公平であること
(4)意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること

視聴者の会は公正な報道を目指して監視を続けてまいります。

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