2018年7月23日 報道ステーション

2018年7月23日 報道ステーション

2018年7月23日の報道ステーションの報告です。
この日、最も放送時間を多く割かれたのは猛暑・熱中症関連の部分でした。
今回は自民党総裁選挙関連の部分を検証していきます。

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【VTR】
ナレーター:豪雨災害への対応が、影響したのでしょうか。報道ステーションの世論調査は、この週末、ご覧の方法で行いました。安倍内閣の支持率は、先月より、1.2ポイント下がって、38.2%。支持しないと答えた人は、1.1ポイント増えて、45.6%でした。豪雨の対応をめぐっては、今月5日の夜、安倍総理ら、自民党の国会議員が、懇親会を行っていたことに、批判が出ていました。安倍内閣の対応を、評価しないと答えた人は53%で、評価する人は、30%でした。
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【コメンテーターの発言】
富川悠太アナウンサー(以下、富川):今回の世論調査の結果、どうご覧になっていますか?

橋谷:明らかに安倍総理の、災害に対する対応ですね。

富川:初動対応。

ジャーナリスト後藤謙次(以下、後藤):これがまずかったと思いますね。そして、会期末の件。バタバタと重要法案を強行突破した。この両方の要素だと思うんですが、私がもう一つ注目してるのが、今数字ではなかったんですが、政党支持率とかが、自民党支持率が5.5ポイント減ったんですね。これはあの自民党の国会にとってかなり大きいことで、9月の総裁選に向けてですね、自民党支持率というものが、かなり党員に影響を与えるんじゃないかと。とりわけ今回の総裁選挙は、地方票と国会議員票。これ400と400。これ同じなんですね。これは地方党員に与える影響というのが出てくる可能性がある。さらにこれから安倍さんが総裁選挙までに、何か、外交かその他で大きく挽回する手立てがあるかないか。ここもなかなか見えてこないんですね。そういう意味で安倍さんは、今日の結果っていうのは、かなり誤算だったんじゃないかと思いますね。

富川:これまで内閣支持率が下がっても、党の支持率は下がったなかった。

後藤:そうですね。

富川:それが下がってきたっていうところが。

後藤:そこが大きいポイントだと思いますね。

富川:なるほど。

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【検証部分】
今回の放送の問題点は、スタジオのコメンテーターの発言に放送法違反に抵触する可能性がある部分があったことです。詳しく見ていきましょう。
富川悠太アナウンサー(以下、富川):今回の世論調査の結果、どうご覧になっていますか?
橋谷:明らかに安倍総理の、災害に対する対応ですね。
富川:初動対応。
ジャーナリスト後藤謙次(以下、後藤):これがまずかったと思いますね。そして、会期末の件。バタバタと重要法案を強行突破した。この両方の要素だと思うんですが、私がもう一つ注目してるのが、今数字ではなかったんですが、政党支持率とかが、自民党支持率が5.5ポイント減ったんですね。これはあの自民党の国会にとってかなり大きいことで、9月の総裁選に向けてですね、自民党支持率というものが、かなり党員に影響を与えるんじゃないかと。とりわけ今回の総裁選挙は、地方票と国会議員票。これ400と400。これ同じなんですね。これは地方党員に与える影響というのが出てくる可能性がある。さらにこれから安倍さんが総裁選挙までに、何か、外交かその他で大きく挽回する手立てがあるかないか。ここもなかなか見えてこないんですね。そういう意味で安倍さんは、今日の結果っていうのは、かなり誤算だったんじゃないかと思いますね。
このやり取りの中では、まず西日本豪雨に関する安倍内閣の初動対応を批判。さらに自民党の支持率が下がったことを指摘し、それが今回の自民党総裁選挙に影響を与える可能性があると発言しました。
その後、後藤氏は安倍総理が挽回するために外交やその他の日程を利用する可能性があるとの趣旨の発言をしました。確かに安倍総理は他の先進諸国と比べ、安定した外交実績を積み重ねており、それは安倍総理のアピールポイントでもあります。しかし、それはあくまで国家の代表として各国に赴いているのであり、自分自身の情勢の挽回のためや、自分がするために訪れているわけではありません。後藤氏はそれに対する明確な証拠を示すこともありませんでした。

したがって、今回の放送は今回の放送は放送法第4条2項「政治的に公平であること」、第3項「事実は曲げないで報道すること」に抵触している可能性があります。

今後も監視を続けます。

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