2019年8月1日 報道ステーション

2019年8月1日 報道ステーション

8月1日の報道ステーションのレポートです。
今回検証するのは以下の点です。

・後藤氏の参院選を受けた解説

早速放送内容から確認していきます。

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【スタジオ】
富川悠太アナ:今朝8時です。国会議事堂の正門が開きました。令和となってから初めての国会召集ということになりました。先日参議院選挙で当選した新人議員の皆さんにとっては今日が初登院ということになりまして、それぞれに決意を語りました。

徳永有美アナ:ALS患者の船後議員は改修された議場に初めて入り、荘厳な雰囲気に真摯な思いですと感想を述べました。

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【VTR】
ナレーション:参議院選挙後、初めての国会が開幕しました。

自民党 河井案里参院議員:改めて身が引き締まる思いです。

立憲民主党 須藤元気参院議員:政治家になるのが10代の頃からの夢だったので。

無所属 寺田静参院議員:小さな事をひとつひとつコツコツと積み上げていきたいという思いがあります。

ナレーション:9年ぶりに国政に復帰したのは。

日本維新の会 鈴木宗男参院議員:裁判所は私に“黒判決”を出したけれども、国民は鈴木宗男に“白判決”出してくれた。

ナレーション:今回、28人の女性議員が当選し、参議院では56人と過去最多になりました。元パラリンピック選手の横沢議員は、車椅子で。子育て世代の梅村議員は、家族とともに。共産党は足並みを揃えて。それぞれの決意を胸に、階段を上りました。早朝から支度を進めていたのは、れいわ新撰組から当選した、船後議員です。看護師の佐塚みさ子さんがサポートします。

佐塚みさ子さん:手いきます。時計? 時計する?

ナレーション:アイコンタクトでお気に入りの時計を選びます。続いて文字盤で何かを訴える船後議員ですが。

佐塚みさ子さん:バッジですね。

ナレーション:国会議員の証、議員バッジです。

佐塚みさ子さん:いつもこうやって忘れそうになるものは言ってもらいます。

記者:バッジは今日初めてつけました?

佐塚みさ子さん:「はい」と言ってます。

ナレーション:通勤中や仕事中の介護については、当面参議院が費用を負担し、これまで通り介助者が付き添えることになりました。ただ、その費用負担の範囲や割合については、まだ決まっていません。

佐塚みさ子さん:見えてきた、国会議事堂見えてきたよ。

ナレーション:自宅から2時間半かけて、ようやく。仮設のスロープを使って、初めて国会の中に入ります。国会内の階段にスロープを設置することはできませんでした。一度建物を出て、遠回りで本会議場へ。船後議員は、同じく重い障害がある木村議員と共に、車椅子のまま出席できるよう改修された議席に着きました。議長を選ぶ投票でも、特例が認められました。まず介助者に意思を伝え、介助者が代わりに記入し、用紙を受け取った参議院の職員が代わりに投票を行う方法です。新しい参議院議長には、山東昭子議員、副議長には小川敏夫議員が選出されました。

山東議長:会期を5日間とすることに賛成の皆さんの起立を求めます。

ナレーション:初仕事を終えて。

れいわ新撰組 船後靖彦参院議員(介助者が代読):荘厳な雰囲気に真摯な思いです。

れいわ新撰組 木村英子参院議員:天井が綺麗だなとか。感動と言うよりは、ずっと周りを見入ってしまいました。

ナレーション:こう語る木村議員ですが、今日登院するか直前まで迷っていました。議員活動中の介護サービスについて、公費での支援を受けられるよう制度そのものを改正するよう求めていましたが、それが叶わなかったからです。

森葉子アナ:ぎりぎりまで登院するかどうか検討されていたと思います。きょう登院すると決めた経緯、そして理由を教えてください。

れいわ新撰組 山本太郎代表:お二人が国会の中に入る前に制度変更がなされればベストだったが、木村さんは中に入って議論を進めていくことを決断されたということだと思います。

れいわ新撰組 木村英子参院議員:これからは中に入って勉強させてもらいながら改正していきたいと思い、登院を決めました。

ナレーション:今、天皇陛下を乗せた車が国会に到着しました。5月に即位されて以降、初めての国会の開会式に出席され、お言葉を述べられます。議長らの出迎えを受けて、本会議場に向かわれます。

天皇:国会が国権の最高機関として当面する内外の諸問題に対処するにあたり、その使命を充分に果たし、国民の信託に応えることを説に希望します。

ナレーション:秋に召集される国会で、重要テーマの一つとなるのが憲法改正です。

安倍晋三総理大臣:憲法改正等、困難な課題についてともに一体となって取り組んでいきたいと思います。これから皆さんとともに結果を出していきたい。参議院では改憲勢力が3分の2を割り込みましたが、自民党は国会の憲法審査会を動かしていく考えです。

自民党幹部:選挙で信を得たのだから、これで議論が進まなければ有権者を裏切ることになる。

ナレーション:ただ、憲法改正をめぐっては、安倍総理側近の萩生田幹事長代行の発言が波紋を広げています。

萩生田光一幹事長代行:有力な方を議長において憲法改正シフトを国会が行っていくのが極めて大事だと思いますね。

ナレーション:「立法府の長」である議長の進退に言及するのは異例のことです。

立憲民主党 辻元清美国対委員長:この発言で憲法論議は10年遅れたんじゃないかと。公式の場で撤回してもらわないと前に進めることはできないんじゃないかと思ってます。

ナレーション:党内からも。

自民党 伊吹文明元衆院議長:自らを辱めているということですね。だからこれは分を過ぎた発言だと思いますが。

自民党 石破茂元幹事長:全会派が出している議長、推挙によってなっている議長なので和が等として発言は慎重にしなければならない。

ナレーション:本人は。

記者:大島議長の“交代論”についてお聞きできますか。大島議長に直接謝られたということは……。

萩生田光一幹事長代行:説明しましたよ。

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【スタジオ】
徳永有美アナ:萩生田幹事長代行の発言が尾を引いているようなんですけども、臨時国会が今日始まりましたが、後藤さん今日取材されたんですよね。いかがでしたか。

後藤謙次氏:本会議場へ行きましたけれども、やはりれいわの二人。この初登院でしょうね。この二人によって、重い身体障害を抱えている方を目に見える形であぶり出したと言っていいと思いますね。ただすでにその支援についてどうあるべきかということについては、国がどういう支援をするべきかということについては、早くも二つの意見が出てきてるんですね。たとえば日本維新の会の松井代表は、国会議員だからといって特別扱いするのはどうかということで、いわば新自由主義的なんですね。自助努力でやるべきだという考え方。もう一つはやはり広い共助の考え方で、できることは精一杯やりましょうという考え方。この二つが早くも表面化してるわけですね。自民党の中にも両方があるというのが今の特徴で、やはり今回この二人によって新たな問題提起されたという面は非常に大きいと思いますね。

徳永有美アナ:やはりれいわは存在感を示しているということですよね。

後藤謙次氏:そしてもう一つ、やっぱりれいわ新撰組の登場によって、野党の枠組みっていうのが変わる可能性があるわけです。今まで5党派が野党側にあるわけですけど、立憲民主党の枝野代表は、すでにれいわ新撰組が野党内5党の枠内に入って貰ってもいいんじゃないかという言い方をしてますから、これ後々の憲法改正を含めた、国会資金の在り方全体に影響を与える可能性が出てきたと見ていいと思いますね。

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【検証部分】

今回検証する発言は以下の部分です。

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後藤謙次氏:本会議場へ行きましたけれども、やはりれいわの二人。この初登院でしょうね。この二人によって、重い身体障害を抱えている方を目に見える形であぶり出したと言っていいと思いますね。ただすでにその支援についてどうあるべきかということについては、国がどういう支援をするべきかということについては、早くも二つの意見が出てきてるんですね。たとえば日本維新の会の松井代表は、国会議員だからといって特別扱いするのはどうかということで、いわば新自由主義的なんですね。自助努力でやるべきだという考え方。もう一つはやはり広い共助の考え方で、できることは精一杯やりましょうという考え方。この二つが早くも表面化してるわけですね。自民党の中にも両方があるというのが今の特徴で、やはり今回この二人によって新たな問題提起されたという面は非常に大きいと思いますね。

徳永有美アナ:やはりれいわは存在感を示しているということですよね。

後藤謙次氏:そしてもう一つ、やっぱりれいわ新撰組の登場によって、野党の枠組みっていうのが変わる可能性があるわけです。今まで5党派が野党側にあるわけですけど、立憲民主党の枝野代表は、すでにれいわ新撰組が野党内5党の枠内に入って貰ってもいいんじゃないかという言い方をしてますから、これ後々の憲法改正を含めた、国会運営の在り方全体に影響を与える可能性が出てきたと見ていいと思いますね。
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この発言の問題点は以下の2点です。

・事実と異なる発言があった可能性がある
・様々な論点を提示した発言ではなかった可能性がある

1点目2点目をまとめて見ていきます。
今回参院選挙に当選したれいわ新撰組の船後議員、木村議員の両名は介護が必要な障害をお持ちの方です。

その介護費を議員報酬からではなく参議院として捻出することになりました。
つまりその分税金がかかるということです。
これについて松井大阪市長は国会議員だけ特別扱いするのか、と疑問を呈しました。
これについて放送では批判的に、松井市長は新自由主義的で自己負担でやるべき考え方であると紹介されていました。

これについて民間で働いている障害をお持ちの方であれば自助努力、つまり自分たちで介護費を捻出しています。国会議員という職業であれば公的な優遇が受けられる、国会議員だから介護費が、言うなれば、無料になるということは松井市長が指摘している通り特別扱いとも思われかねません。

これについて松井市長は、福祉施策のルールを無視するのはおかしいと述べています。
つまり、福祉施策全体を見直しする必要があるのではないか?という論点を提示しているのです。

また松井市長は「障害をお持ちの方が働きやすい環境を作るのは、雇用主だが議員は個人事業主だ」といったことも述べています。

以上のように、この日の放送では松井市長の考えを正確に伝えているとは言い難いものでした。

このような放送は以下の放送法に抵触する恐れがあります。

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放送法4条
(3)報道は事実をまげないですること
(4)意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること
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視聴者の会は公正なテレビ放送を目指して今後も監視を続けて参ります。

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