2020年2月11日 報道ステーション

2020年2月11日 報道ステーション

2月11日の報道ステーションのレポートです。
今回検証するのは以下の点です。

・大統領選挙について政治的に公平な報道を行っていたか

まずは放送内容を見ていきます。
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【スタジオ】
富川悠太アナウンサー:トランプ大統領の対抗馬を選ぶ戦いでトップを走っているのがこちらの2人です。急進左派のサンダース氏と38歳の新星ブティジェッジ氏です。サンダース氏が有利と言われている中ブティジェッジ氏は初戦のアイオワで大躍進を遂げまして勢いに乗っています。今後の行方を左右する大一番です。

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【VTR】
新谷時子記者:今、朝の6時です。投票所にはすでに大勢の有権者が並んでいます。

ナレーション(以下ナレ):このニューハンプシャー州の予備選挙が本命候補として生き残れるかどうかの分かれ目です。情勢調査で1位を走るのは左派の重鎮、サンダース氏。

サンダース氏『トランプは国民を分断して再選を狙っている。我々のやり方はその正反対で国民を団結させるのだ』

ナレ:そして、今勢いに乗っているのが…中道のブティジェッジ氏です。初戦、アイオワ州で勝利したあとニューハンプシャーでも急激に支持を伸ばし現在、2位につけています。

ブティジェッジ氏『私たちの理想の未来を思い描いてほしい。ニューハンプシャーに夜明けが来て、トランプだ大統領でない日が来るのを』

ナレ:一方全米の支持率トップながら初戦で4位に沈んだバイデン前副大統領。ここでも惨敗すれば撤退もあり得る崖っぷちです。

バイデン氏『苦しい戦いになることは承知の上だ。あと24時間しかない。あと1日、あと1日だ』

ナレ:ニューハンプシャー州は4割が無党派層です。今回の予備選は民主党員だけでなく当日登録すれば無党派の有権者も投票できます。つまり、幅広い民意が直接反映される最初の選挙になります。ここで無党派層を取り込めれば全米でも勝てる候補だと証明することになるのです。勝敗を分けるかもしれないのが環境問題です。ソーラーパネルの販売を手がけるこちらの会社。初戦の翌日にブティジェッジ氏が視察に訪れた場所です。

ソーラーパネル開発会社勤務ダン・ウィークスさん『トランプ大統領が気候変動の科学的根拠を否定してきた――この数年は非常に大変でした。環境保護庁に環境を保護するなと命令し、大規模な環境破壊を許しました。この4年間多くの有権者が環境問題を重要政策課題と考えるようになってきました。幅広い層がクリーンエネルギーに関心を示していてこれが選挙に反映されると思います』

ナレ:トップを走るサンダース氏とブティジェッジ氏。両候補とも温室効果ガスの大幅削減を掲げていますがサンダース氏は大量の予算を投じて急転換を図る政策なのに対しブティジェッジ氏は予算を抑える緩やかな政策を訴えています。

ブティジェッジ氏『サンダース氏の提唱する「革命か現状維持か」では私たちの多くのはなじめなくて未来をえがけないだろう。すべての政策に賛成しなくてもいい。でもやらねばならないことの大枠では意見を同じにできるはずだ。大きな流れにできるだけ多くの人を引き込める候補を指名すべきだ』

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【検証部分】
今回の放送では大統領選挙の論点として環境問題が挙げられていました。
トランプ大統領は環境破壊を行った大統領であり、今年の大統領選挙では環境政策が重要な課題となる、といった論調で報道されています。

しかし、このような評価は環境保護を強く主張しているリベラル陣営からの視点であり、公平な報道とは言えません。

トランプ大統領はアメリカ経済を立て直すために環境規制の緩和を公約として掲げ、大統領として当選しました。
それらの公約を実行し、経済を立て直しました。
アメリカ共和党など、米保守派に詳しいアナリストの渡瀬裕哉氏は以下のように述べています。

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「トランプ大統領の評価は何点?」と内藤氏が問いかけると「私の評価ではなく、共和党の人達から見たトランプ大統領の評価は100点。大減税・オバマケアの実質的廃止のほか、最高裁の判事に保守派の人を据えたり・環境規制をどんどんやめた結果、炭鉱夫の給料も1000万超えている。」と渡瀬氏はいう。民主党からすると批判の的だが、生産活動主体の共和党サイドからみたら「やるべきことをやっている」という評価だという。

≪引用 Session1. 【アゴラ】渡瀬裕哉氏に聞く!トランプ政権が世界経済に与える影響とその対策│第7回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート
世界の資産運用ガイド https://sekainoshisan.com/news/realestate/8827.html≫
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見方によっては、トランプ氏は有言実行の政治家と言うことができます。

今回の放送は所謂リベラル派に寄った放送と、言うことができます。
このような放送は以下の放送法に抵触する恐れがあります。

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放送法4条
(2)政治的に公平であること
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視聴者の会は公正なテレビ放送を目指して今後も監視を続けて参ります。

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