2020年6月28日 サンデーモーニング(中編)

2020年6月28日 サンデーモーニング(中編)

TBS「サンデーモーニング」、2020年6月28日放送回の検証報告(中編)です。

今回の報告では、
① 河合夫妻買収事件について報道された部分
② 沖縄の追悼式典の話題からイージス・アショアについて報道された部分
③ 専門家会議廃止について報道された部分
 以上3点について検証し、その問題点を探りたいと思います。

検証の手順としては、まず放送内容を書き起こし、その内容にどのような問題があるのか、公正な放送の基準である放送法第二章第四条と照らし合わせて検証します。

今回はレポートを3つに分け、前中後編でお送りいたします。

中編で検証するのは、
② 沖縄の追悼式典の話題からイージス・アショアについて報道された部分
となります。

では、さっそく放送内容をみてみましょう。

【VTR要約】
23日、沖縄戦の終結から75年。追悼式典が開かれ、沖縄県・玉城知事は「沖縄戦で得た教訓を正しく次世代に伝え、平和を希求する沖縄の心、チムグクルを世界に発信し、共有することを呼びかけます。」と話しました。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため席の間隔を空けて、例年より規模を縮小して行われました。戦没者の名前が刻まれた平和の礎には朝早くから遺族らが訪れ、手を合わせていました。沖縄戦では住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人余りの命が奪われています。

24日、NSC=国家安全保障会議でイージス・アショア配備計画の撤回を決めました。
秋田と山口に配備を予定していた地上配備型迎撃ミサイルシステム、イージス・アショア。これまでアメリカなどに支払った金額は196億円になっています。
自民党・小野寺元防衛相「防衛の穴を空けてはいけないので代わりに何をするのか」
政府は新たなミサイル防衛について議論を進めるとし今後、敵基地攻撃能力の保有の是非も含め検討される見通しで、議論の焦点となりそうです。

【コメンテーター発言内容】
田中(優)氏(全文):私、イージス・アショアの白紙撤回と比較をしてしまうんですが、辺野古の問題、軟弱地盤であることが分かって7万本の杭を打たなきゃならない。12年に延び、また経費が3倍に膨らみ、当然、地元の方たちの7割は反対していると。これはイージス・アショアの場合にも技術的な課題があって、それをクリアできなくて経費が膨らんでということが分かったので、中止しましたよね。だけど、辺野古は同じかそれ以上の問題を抱えているのに中止しないんです。そのことを非常に今回、矛盾に思いましたし、こういう技術的な問題だとか国際的な変化が起こったときには、例えば兵器であっても、いろいろなものであっても解消していくというのも当然のことだと思うんですけれども、ぜひその観点で見直していただきたいと思います。

大島氏(要約):配備計画の撤回は評価してもいいと思っていますが、元々配備すると決めたプロセスを明らかにしてもらいたいです。

以上が放送内容となります。

では、今回の報道にどのような問題があるのかを整理してみます。
今回の報道で、我々が問題だと考えたのは、以下の2点です。

1、田中(優)氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている
2、この報道全体がひとつの立場・観点に偏っている
それぞれ順を追って解説します。

1、田中(優)氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている
田中(優)氏は今回の報道で、以下のように述べています。

田中(優)氏(抜粋):イージス・アショアの白紙撤回と比較をしてしまうんですが、辺野古の問題、軟弱地盤であることが分かって7万本の杭を打たなきゃならない。12年に延び、また経費が3倍に膨らみ、当然、地元の方たちの7割は反対していると。これはイージス・アショアの場合にも技術的な課題があって、それをクリアできなくて経費が膨らんでということが分かったので、中止しましたよね。だけど、辺野古は同じかそれ以上の問題を抱えているのに中止しないんです。そのことを非常に今回、矛盾に思いましたし、こういう技術的な問題だとか国際的な変化が起こったときには、例えば兵器であっても、いろいろなものであっても解消していくというのも当然のことだと思うんですけれども、ぜひその観点で見直していただきたいと思います。

要旨をまとめると、
・イージス・アショアの問題も辺野古の問題も、双方技術的な問題、地元の反対がある点で同じである。
・イージス・アショアは中止にするのに辺野古の問題は中止にしないのは矛盾に思える。
・どのようなものであっても問題が生じた際には解消していくということは当然のことであり、その観点から辺野古についても見直すべきだ。

というものです。

しかしながら、
・国内問題であるイージス・アショアと国際問題である米軍の辺野古問題は同列に考えるべきではなく、また、防衛的観点から見た賛成意見もある中で、辺野古見直しのみを主張する同氏の発言は、政治的に公平ではない。

以上のことから、今回の報道での田中(優)氏の発言は政治的に公平ではない恐れがあり、したがって放送法第2章第4条第2号「政治的に公平であること」同第4号「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」に違反する恐れがあります。

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2、この報道全体がひとつの立場・観点に偏っている
今回の放送では、この問題について全体を通して「辺野古の問題もイージス・アショアと同様に見直すべきである」という立場に立った意見のみが出てきました。

ですがこの問題に関しては「イージス・アショアと辺野古問題はそもそも性質が違う為同列に考えるべきではない」「米軍の辺野古移転は防衛上・国際関係上重要であり、見直す必要はない」といった反対の意見があります。にもかかわらず、今回の報道ではそうした意見を全く取り上げず、あくまで片方の視点に立った論点のみが放送されていました。

以上のことから、この内容は放送法第2章第4条第3号「政治的に公平であること」、同第4号「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」に違反する恐れがあります。

以上が報告の中編となります。後編では政治的に公平でなかったり、事実と異なる内容を放送したり、一定の立場に偏った内容だけを放送した恐れがありました。こうした報道は、放送法に違反する恐れがあり、視聴者への印象を誘導する偏向報道の可能性が極めて高いといえます。

この続きの
③ 専門家会議廃止について報道された部分
については、後編の報告をご覧ください。

① 河合夫妻買収事件について報道された部分
については前編の報告をご覧ください。

公平公正なテレビ放送を実現すべく、視聴者の会は今後も監視を続けて参ります。

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