2017年12月3日 サンデーモーニング

2017年12月3日 サンデーモーニング

偏向が著しくて観てると怒りがこみ上げる『サンデーモーニング』ですが、
今回は特に酷い!
調査員共々、つい熱くなってしまった、12/3放送分の報告です。

北朝鮮のICBM発射に関して、コメンテーターたちは概ね否定的ではありました。
しかし…

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寺島実郎:ティラーソンは、我々から見ると外交に力を尽くして、ある意味では政権の中で一番まっとうな空気を漂わせたなと思うんですけれども、元海兵隊の大将のジョン・ケリー首席補佐官がティラーソン更迭を主導していると。流れはこの政権が軍事政権化してきているということは間違いないです。
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他国から攻撃されるかもしれない状況で軍出身の人が政権中枢にいるのは、そんなにおかしいことなのでしょうか?

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大崎麻子:日本がどう対応するかということを本当に議論しなければいけないし、政策決定していかなければいけないと思うんですよね。
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そういうことを話し合う「国会」という場で野党議員がずっと「モリカケ」やってたことは、批判しないんですね。

北朝鮮漁船の話題では、コリアレポート・辺真一氏が
・北朝鮮が近海の漁業権を中国に売った
・漁民にもっと東で漁をするよう命じている
・漁民に過酷なノルマを課している
を話ました。それを受けて、

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関口:ICBM1発にどれだけの金をかけて、こういう人たちをどれだけ苦しめてるのかということがわからない政権なんですね。

岸井成格:下手すると統一朝鮮半島が核持ってるみたいなことに向き合うことに間もなくなるかもしれない、ということを視界に入れるべきだと思いますね。
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北朝鮮主導で朝鮮半島が統一されると脅威だと岸井氏も思ってらっしゃるようです。
でも、長年政治記者をやっているから軍事力が外交の後ろ盾になることをご存知でしょうに、「日本の軍備を強化すべき」と言わないんですね。

コメント欄へ続きます。

北朝鮮問題に直面したのに国会の委員会で一番時間を割いた「森友問題」について、勿論サンモニは取り上げましたよ。

この日のサンモニ論点は、「文書を破棄したのは悪い」という批判が主でした。

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ナレ:財務省のずさんな文書管理が改めて浮き彫りとなったのです。かつて公文書管理法の制定を主導してきた福田元総理は、私たち(TBS)の取材に応じ、今回の財務省の対応を批判します。
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財務省を批判する方向でVTRは作られていましたが、スタジオのコメンテーターたちの意見はあらぬ方向に…。

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寺島:官僚主導よりも政治主導政治の方がいいんじゃないかと、我々も思った部分があった。だけど考えてみたら、官邸レベルの政治というものが我々の直面している政治状況になってしまった。ですから、例えば去年の今頃ですよ、我々がプーチン来日ということで官邸主導のロシア外交とかいうのが動いた。だけどそれが一体、1年経ってどうだったか。それから、いわゆるアベノミクスというやつも、5年経ってみて、官邸が主導して日銀やあるいはGPIFまで動かして株価を上げるという経済にしてしまったというか、政策にね。そのことのもたらしたことをじっくり重心を下げて考えてみないと、森友・加計というある種のスキャンダルの問題というよりも本質的な日本の政治の質が問われていると思っていますね。
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何言ってるのかサッパリわかりません。
どなたか翻訳してください。

先週の放送で、岸井氏は

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先週11/26放送
岸井:同時に検察の捜査も始まっているんですよ。捜査で何が出てきているかというと、財務省と国交省が共謀して何かやったんじゃないかと、そういう犯罪性が出てくるんですよ。
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と言っていたので、この週の国会委員会質問でどんな新事実が出てくるのかと期待してましたが、
フタを開けてみれば、マスコミが財務省の「ポカ」を隠さなくなった、ということでした。
それでも岸井氏は、

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岸井:恐らく福田さんは、「これは国家犯罪、役所の犯罪じゃないの」ということを一番言いたいわけですよ。つまりあれだけ特例をどんどんやっている、内規違反も平気でやっちゃうでしょう。何でそこまでやるんですか、森友や加計のためにね。それはやっぱりおかしいですよというのが彼の告発なんじゃないかと思います。
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「モリカケの為に財務省はなんでそこまでやるの?」と、どうしても「財務省が安倍総理に忖度した」に繋げたいようです。
岸井さんの大好きな会計検査院が「忖度の証拠がなかった」と言っているのに…。

「風をよむ」のコーナーは、SNSでの心無い書き込みについて。
VTRで法政大学教授の山口二郎氏がコメントしていました。

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山口二郎:最近の日本の政治や社会を見ていると、従来家の中でしか言えなかったことを外でも平気で言っちゃってるという類の失言、暴言、こういうものが目立つようになるわけですよね。社会の雰囲気が変わってきた。他人に対して思いやりを持つとか、弱い立場の人に共感するといった余裕がなくなってきた。
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このコメントが、それこそネット上で早速話題になりました。

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『Share News Japan』の記事
【ブーメラン】山口二郎「家の中でしか言わなかったことを外で平気で言う暴言が目立つ!炎上商法の確信犯が出てくる!」
https://snjpn.net/archives/37706
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山口教授の言葉を借りれば、他人に対して思いやりを持てなくなったのは、山口二郎氏のような大人のせいですね。

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ナレ:実際、今、ネットの空間には、目を疑うような言葉が満ちあふれています。
ナレ:在日朝鮮人には…
(ツイッター画像)もう朝鮮人は全員祖国へ帰せよ。政府もそろそろ本腰入れてくれ !帰れ!#在日帰れ!
ナレ:高齢者に対しては…
(ツイッター画像)老害をまき散らす老人は早く死んでいくべき!
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視聴者の会の会員の方々は、どんな原因でこのような言い方がされたのかプロセスをご存知でしょうが、それを知らない視聴者は「心無い人が何の原因もなく酷い中傷を言っている」と受け取るでしょう。
マスコミは「そう言われるそもそもの原因」を伝えていません。
匿名でいわゆる「ヘイトスピーチ」が行われるのには、理不尽な事実への怒りや、その事実が知れ渡っていないことへの怒りがあって、「言ってはいけない」雰囲気の中で鬱憤が噴出するのだと思います。
ですから、いわゆる「ヘイトスピーチ」が起こるのは、「報道しない自由」を行使するマスコミにも原因があると小生は考えます。

あと、こんな街頭インタビューをしていました。

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Q:ネット上の言葉について?
街の声③(女性30代?):鵜呑みにしちゃいけないと思うんですけど、SNSの力は本当に強いので…。
街の声④(男性60代?):匿名の世界で言いっ放し。またそれが拡散していってしまうのは、すごく怖い世界。
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先程のツイッターの件といい、「ネットがいかに怖いものか」を印象付けて、視聴者には「ネットを信じちゃダメですよ!」と言いたいのでしょう。
サンデーモーニングにとって都合の悪い事実が溢れていますからね。

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関口:そういうことを思ってる自分が恥ずかしいというふうに捉えないとこれは止まらないんじゃないかな
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両方の意見をそろえられない報道番組は恥ずかしい、と小生は思います。

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寺島:こういうデジタルの時代だからこそ、僕はやはり読み書きそろばんという言葉がありますけど、アナログに読み書き考えるという力をつけていく方向に目を向けなきゃいけないと思います。
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多彩な意見がないので、サンモニ観ても考える力は育たないのでは?

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西崎:やっぱり他人の痛みがわからないというか、同じことを言われたら自分がどれだけ傷つくのかわからない。
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ええ、その通りです。是非それを山口教授に伝えてください。

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辺:最近の風潮としては、これは日本に限らず、韓国もそうなんですけれども、やっぱり道徳観とか倫理感とか正義感とか薄れているなという印象を持ちますね。
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日本も韓国も、事実をキチンと伝えていないからでしょう。

両論を持ち合わせれば、サンモニはとってもいい番組になると思うのですがね。
これからも監視を続けます。

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