2017年12月10日 サンデーモーニング

2017年12月10日 サンデーモーニング

12/10のサンデーモーニング監視レポートです。

11/5に初出演し、「国民が期待しているのは、与党と野党の論戦。でもこれまで野党は細切れで上手くやらなかった。もっと深い議論を期待したい」という正論でスタジオを凍り付かせた元外務事務次官の薮中三十二氏。監視レポートで「もう呼ばれないか?」と書きましたが、1か月後に再出演とは以外に早かったです。
でも、森友問題の件では藪中氏にコメントを求めませんでした(笑
エルサレムと北朝鮮の話題しかコメントしませんでしたが、元外交官らしい至極まっとうなコメントでした。
次回は外交以外で話を振られるか注目しましょう。

ネットでの評判を気にし出したのか、アレなコメントは少なかったように思います。
この日一番アレだったのは、「森友問題」で出たこのコメント。

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田中秀征:それにしても、森さんという、あの人は野党1党分くらいの迫力ありますよね。
関口:森ゆうこさんね。
田中:すごいと思いますね、頑張ってもらいたいと思いますね。
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与党をキツく追及するカッコイイ女性議員に見えるよう編集してあるのですから、テレビだけを見る層は田中氏と同じ感想を持ってしまうでしょう。
かつて蓮舫議員がカッコイイと思われていたように…。
議長から「時間過ぎてますよ」と指摘されても質問を止めようとせずルール無視だったのにそこを流さないのは、森議員に肩入れし過ぎではないでしょうか。

今回アレなコメントが少なかったとはいえ、サンモニがなぜ偏っているのか、北朝鮮問題での田中氏のコメントを例に挙げてみましょう。

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田中:みんなが戦争を望んでいないのに、戦争になる可能性が高まっているということは、指導者の感情とか指導者の性格によるものだと思ってます。ですから日本政府、日本の総理はとにかく、言われたら言い返す、やられたらやり返すという姿勢から一歩引いて、聞き流すという姿勢を身につけてもらう。とにかく性格的に北朝鮮もアメリカも感情的に強い。そういう人たちと同じような形の対応はしない方がいい。そういう警告を改めてしておきたいですね。
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まるで、安倍総理の性格が悪いから戦争が起きそうだと、聞こえました。
しかも、日本は他国の言うことに逆らうなというコメント。
田中氏の若い頃はとりあえずそれで表面上は事なきを得ていたのかもしれませんが、日本のそういう態度が周辺国を図に乗せてきたことは、近年の周辺国の行動をみても明らかです。
田中氏の発言は一つの意見として放送するのはいいですが、その反対意見を提示しないから、サンモニは偏っているのです。

いつも安倍首相を目の敵にしたコメントばかりの大宅映子氏も色々な意見を聞くべきと言ってました!

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大宅:同盟っていったら、100%ベッタリ、言うとおりにしなきゃいけないということじゃないわけですね。仲よしだからこそ違う意見を言うんですよね。私、普段でもそう思ってて、なるべく意見の違う人と遊びたいと思ってますけど、日本人の場合って何かみんな一緒で、1から10まで一緒じゃないと友達じゃないみたいな感覚があるので、それを早く払拭してほしいと思うし。ただ日本の場合ちょっと心配なのは、国難といって政治利用するみたいなところもちょっと不安なところがありますね。
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自国にミサイルが撃ちこまれる状況を国難以外に何と表現するのでしょうか?
ああ、大宅氏にとっては「モリカケ」が国難でしたっけ。野党が政治利用していますね。
普段から意見の違う人と交流したいと思っているなら、違う意見の人をサンモニに出すよう提案してこなかったのでしょうか。

そんな大宅氏がこの日、ビックリするような公平な発言を!

コメント欄に続きます。

大宅氏も、政治と軍事以外では公平な事を言うこともあります。
NHK受信料の最高裁判決の話題では、

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大宅:ある政治家だとかスポンサーだとかの意向に左右されない公平な番組づくりというものをしてもらうところがなきゃいけない。だから合憲ですという話ですよね。これ何か後づけっていう感じがするんですね。今までみんな義務的に思ってて払っていたところがあるじゃない。今問題はどんどん法律より現実の方が進んじゃってますんで。テレビが義務だとしたら一家のうちに何台もテレビがあるうちの、誰が払わなきゃいけない人なのかというのもあるし、今度、スマホでもコンピュータでも見られるようになって、どうするのとか、山のようにまだ法律的に決まっていないことがある。そこは問題だと思います。
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NHKの存在意義は分かるけれども、放送法は不備が多いと述べています。

テレビの意義といえば、

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瀬谷ルリ子:政府が、どれだけ日本が攻撃されたときに被害を受けるかということを明言を避けているというのは、国民の混乱を考えてということもあるかもしれないけれども、国民には言ってもわからない、説明する必要がないと思われているところもあるんじゃないかと。過去の北朝鮮の経済制裁についても、違反している国が49カ国ありまして、うち日本も含まれているんですね。過去にもやれるけれども、できていなかったことがあった、しかし私たちが知らないし、そういうことがなかなか知られていない。なのでこれからの交渉がさらに緊張感が高まっていく中で、私たちの方も自分たちの中でメリット・デメリットを含めて、きちんと意見を持って、声を届ける、行動していくことが求められていくと思います。
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これはそっくりそのままテレビに当てはまります。
正確な情報を与えてくれないと個々人が判断できませんね。
テレビが報じないから知らないという「テレビだけを見る層」は多いです。
安全の為に、テレビは包み隠さず報道するべきですね。

この日一番驚いたのが、このコメント。
平昌五輪でのロシア選手団が除外された件で、

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松原耕二:北朝鮮は以前、ソウルオリンピックの前に大韓航空機の事件を起こしているんですよね。つまり韓国での成功するオリンピックを、成功させていいのかどうか、必ずカードに使ってくると思うんです。そのときにロシアが出ないとなる、そこで何かがリンクしてこないかなと、それが実は私、すごく懸念なんですね。
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こんなことサンモニで言うなんて勇気有りますね、松原さん!
小生、平昌五輪に行くのが怖くなりましたよ!元々行く気はないですが。

と、今回は意外とおかしなコメントが少なかったですが、
今回だけかもしれないので、監視の目は外しません。

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