2020年10月14日 報道ステーション

2020年10月14日 報道ステーション

10月14日の報道ステーションのレポートです。
今回検証するのは次の点です。

・政治的に公平な放送であったか

まずは放送内容を確認していきます。
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【スタジオ】
小木逸平アナウンサー(以下小木アナ):こんばんは。トランプか、バイデンか。アメリカ大統領選挙まであと3週間と迫ってきました。そんな中で注目されているのがこちらなんです。

徳永有美アナウンサー(以下徳永アナ):郊外ママ。どういう意味ですか?

小木アナ:郊外に住んでいる白人のお母さん方を中心とした女性ということですが実は、前回の大統領選挙で投票率が高かったのは女性のほうなんです。しかし、その女性の中にはまだ投票先を決めていない人たちも数多くいるということで最終盤どちらもとりたがるわけですよこの郊外ママを。特に今、焦っているのはトランプ大統領のほうですよね。大統領選の行方を左右するともいわれるこの郊外ママ。トランプ陣営が今、支持の獲得に躍起になっています。

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【VTR】(要約)
選挙活動再開2日目。トランプ大統領は聴衆に新型コロナからの復活を強くアピールした。トランプ大統領が狙うのは、郊外の女性たち―通称「郊外ママ」の票田だ。
アメリカでは女性の投票率が男性よりも高く、郊外の女性は大統領選の鍵を握るとして過去にも話題になっていた。
実際に現地の女性たちに意見を聞くと、子供の感染リスクへの不安や、トランプ大統領を揶揄する声が聞かれた。
もともと女性には不人気といわれるトランプ大統領だったが、世界最悪のコロナ感染国にした失策で、郊外の女性からの支持は民主党のバイデン氏に大きく水をあけられており、トランプ陣営は郊外の女性票を奪い返そうと必死だ。
トランプ大統領が重視しているのはコロナ対策とは違うタイプの安全、つまり治安である。黒人差別運動に乗じた暴動や略奪、一部の警察予算の打ち切りの意見などをバイデン氏の主張とすり替え、大統領が代われば通報がつながらなくなり治安が悪化するなどと、恐怖をあおるような主張を展開している。
この姿勢には、共和党支持者であった女性からも反発の声があがっている。

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【記者レポート】
小木アナ:ワシントン支局長の布施さんに聞きます。非常に大統領選を左右しかねないといわれている郊外ママの存在ですけどもトランプ大統領、必死にPRはしていましたけれども効果のほどはどうなんでしょうか。

テレビ朝日ワシントン支局 布施哲 支局長(以下布施支局長):トランプ大統領は子供の安全と地域の治安に敏感な母親たちの恐怖感をあおることで何とか支持を取り付けようとしていますがほとんど響いていないというのが実情です。むしろ郊外の母親たちが問題視しているのは新型コロナ問題への対応です。いつか消えてなくなると言って見せたり専門家の意見を軽視したりするトランプ大統領の姿勢そして、何よりも死者21万人という世界最悪の犠牲に対する厳しい視線が注がれています。こうした流れはトランプ大統領自身が新型コロナにかかったことでも変わっていなくてトランプ大統領への同情票というのもほとんど集まっていないというのが実情です。

小木アナ:その話だけ聞くとこのままバイデン氏がリードしていてトランプ大統領は敗北という予測が高まっているということなんでしょうか。

布施支局長:それがそうともいえないんですね。ある民主党系の選挙の専門家はトランプ大統領についてこう言っていました。ある意味政治的ゾンビみたいなものだと。どんなに弱っていても絶対に死ぬことはないと。いつか必ず何かが起こるんだというふうに言ってガードを緩める素振りは一切見せていません。最大の理由は隠れトランプ支持者の存在なんです。周りの雰囲気もあってトランプ支持というのははばかれるんだけれども実は、経済政策を理由にトランプ氏を支持している人は根強くいます。こうした世論調査では拾いきれない隠れトランプ支持者こういう人たちがどのぐらいいるのかというのは実際、投票日になってふたを開けてみないと分からないのが実情なんです。ですので、いくらバイデン氏優勢というデータが伝えられてもワシントンの人たちがトランプさんが敗北すると結論に安易に飛びつかない理由というのはまさに、こうした点にあります。

小木アナ:政治的ゾンビと。それだけ民主党系の警戒感がまだまだ続いているということなんですよね。

【コメンテーターによる解説】
徳永アナ:梶原さん、郊外ママZoomママ隠れトランプ。このようにいろんな要素が絡み合って、どちらが勝つのか予測がかなり難しいですね。

朝日新聞国際報道部記者 梶原みずほ氏(以下梶原氏):私もまだ全然分からないと思うんです。ビックリするような事件が今、起きているんです。実は、アメリカで極右の武装グループが治安を揺るがしているんです。民主党のミシガン州の知事の誘拐を企てたりバージニア州の知事の誘拐の計画というのも明るみになっているんですね。

徳永アナ:いろんな要素があってなかなかトランプ陣営もバイデン陣営も手を緩められないということですね。

梶原氏:こういう事件があると分断をあおっているトランプ氏への反発が強まると思いきやそうとも限らないんですね。こういった不穏な空気というのが出てきたのを郊外ママの人たちは治安と安全というのを重視していますから逆に、法と秩序を訴えるトランプ氏に有利に動くかもしれないというそういう見方もあります。なので、一筋縄ではまだまだいかないという感じですね。

徳永アナ:本当に単純な感じじゃないですよね。

小木アナ:最終盤まで何が影響してくるか見えないですね。

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【検証部分】

今回はアメリカ大統領選挙に関する報道を取り上げていきます。
検証する発言は次の梶原記者の発言です。

朝日新聞国際報道部記者 梶原みずほ氏:ビックリするような事件が今、起きているんです。実は、アメリカで極右の武装グループが治安を揺るがしているんです。民主党のミシガン州の知事の誘拐を企てたりバージニア州の知事の誘拐の計画というのも明るみになっているんですね。

梶原氏が言っている事件は《米FBI、ミシガン州知事拉致計画を阻止 13人逮捕
https://www.bbc.com/japanese/54473307
》に紹介されている事件であると思われます。
確かにBlack Lives Matters運動などをきっかけに右翼が逮捕される事案などが相次いでいることは事実です。
右翼の暴力集団を擁護するつもりは全くありません。
ただ、報道の客観性・公正性からいってアメリカで台頭している左翼集団アンティファについても取り上げる必要があると言えるでしょう。
右翼ばかりを取り上げることで「アメリカでは右翼が問題になっている!」というミスリードが懸念されるからです。

極左集団であるアンティファもこれまで暴動騒ぎを起こし、逮捕者も出している集団です。

(引用開始)
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アンティファとはアンチファシスト(anti-facist)の略称で、人種差別や性差別などに反対する団体である。アメリカには白人警官による黒人容疑者への暴力を批判し、抗議デモで世論を喚起する「ブラック・ライブズ・マター」などの社会運動があるが、これらとの決定的な違いは、アンティファが暴力を辞さない点にある。
アンティファは他の左翼やリベラル派と同じく「多様性」や「包摂性」を強調し、ヘイトに抗議するが、主な活動はその価値観の普及ではなく、人種差別主義者、性差別主義者とみなされる個人・団体への妨害や襲撃にある。
シャーロッツビルでの衝突から約半月後の2017年8月27日には、カリフォルニア州バークレーで、トランプ支持者の集会にアンティファが乱入。この集会には白人至上主義者以外も参加していたが、アンティファが見境なく暴行を加える様子が映像に記録され、14人が暴行容疑などで逮捕された。

《六辻彰二 アメリカで台頭する極左アンティファとは何か──増幅し合う極右と極左
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2018/08/post-39.php

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(引用終了)

この記事からもアンティファが極左である、かつ暴力集団であることが理解できます。

アメリカでは分断が起きていると言われることが多くなってきましたが、左翼の側も右翼の側も問題があるのです。
それを一方側だけしか見ない報道は問題があると言わざるを得ず、次の放送法に抵触する恐れがあります。

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放送法4条
(2)政治的に公平であること
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視聴者の会は公正なテレビ放送を目指して監視を続けてまいります。

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