2020年10月19日 報道ステーション

2020年10月19日 報道ステーション

10月19日の報道ステーションのレポートです。
今回検証するのは以下の点です。

・印象操作と思われる箇所があった

まずは放送内容を見ていきます。
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【VTR】
ナレーション(以下ナレ):この週末にご覧の方法(※)で行った「報道ステーション」の世論調査によりますと支持率は56.1%となり、政権発足の翌週に行った前回の調査から6.2ポイント下がりました。
支持しないと答えた人は3.5ポイント増えて19.8%でした。

日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題について菅総理の説明に納得しないと答えた人は62%で納得するとした23%を大きく上回りました。
学術会議の在り方を見直すべきかどうかについては64%が「見直すべき」と答え、「見直すべきだと思わない」としたのは13%でした。

※報道STATION 世論調査
調査:10月17日(土)・10月18日(日) 電話調査(固定・携帯のRDD方式)
対象:全国18歳以上の男女1858人  有効回答:1066人(57.4%)

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【検証部分】
今回取り上げた箇所は非常に短い部分ですが、世論調査の表示に問題がある可能性があります。

問題と思われる箇所は学術会議のあり方について見直すべきかどうか、という調査項目です。
調査結果は次の通りです。

学術会議のあり方について
見直すべき64%
見直すべきだとは思わない13%
わからない、答えない23%

64%もの人々が「見直すべき」と答え、多くの人が学術会議のあり方に疑問を抱いていることがわかります

ただ、この64%,13%,23%という数字の出し方が誤解を招くものでした。

放送では、棒グラフに見えるような背景を用いて「見直すべきだとは思わない」、「見直すべき」という表示がされていたため、「見直すべきだとは思わない」という意見が多く見えるような図が使用されていました。

64%,13%という数字も表示されてはいたのですが、一見すると「見直すべきだとは思わない」という意見が多く、「見直すべき」という意見が少なく見えるものでした。

この図は視聴者に誤解を与える可能性があるものだったといえます。実際にTwitterなどでは、この表示の仕方に疑問を呈する声が多数出ていました。

なぜこのような形で表示したのでしょうか。例えば円グラフなどで示せば、誤解を与える可能性はなくなかったはずです。
なぜこのような誤解を与えかねない表示にしたのか、説明が求められるべきではないでしょうか。
もし意図的に学術会議のあり方については問題ない、という印象を与える意図があったとすれば大変大きな問題です。

学術会議のあり方について見直す声は少ない、という誤った印象を視聴者に与えかねない報道であり、我々視聴者の会はこのような報道を問題視します。

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