12/17の『サンデーモーニング』監視レポートです。
先日も書きましたが、サンモニはネットでの評判を気にしているようです。
以前のような「超反日コメント」が少なくなりました。
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8分34秒あたり
ナレ:プンゲリにある核実験場で新たな各実験用の坑道の整備が進められている可能性があることがわかりました。不気味な兆候を見せる北朝鮮。
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「北朝鮮が不気味な兆候」とナレーションに入れたのは、「日本から目線」だと思います。
そして、これまでには見られなかった珍しい現象がありました。
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10分20秒あたり
水野アナ:もしも、ティラーソン国務長官がトランプ大統領ともめて、辞任をした場合、後任には陸軍出身のポンペオCIA長官、そしてそのCIA長官にはこちらも陸軍出身のコットン上院議員が候補だと言われています。そうなりますとトランプ政権の主要メンバーは軍出身者が占めることになるんです。
関口:これはこれで危険性が増すというふうに見えるんですが…
安田菜津記:アジアだということで、アメリカ側にも自制を求める発言をドゥテルテさんはしてるんですよね。じゃあ、翻ってみて日本はどうか、アメリカと一緒にこうして圧迫し続ける以外の方法で緊張緩和するような、その方法を探りきれているのかどうか。(略)
岡本行夫:北朝鮮には圧力をかけ続けなければいけませんけれども、(略)
亀石倫子:ティラーソンさんのような人がいなくなって軍出身の方だけになれば、軍事行動に出る可能性が高まってしまうという、すごく危機感があります。
青木理:軍人だから危ないというのは、ちょっと短絡的で…(以下略)
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岡本氏→安田氏、青木氏→亀石氏に異論しました。
これまでは、前のコメントを補完することはありましたが、異論することはありませんでした。
制作側から「反論できるところがあったら反論して」と頼まれたのかどうかはわかりませんが、
一応両論提示したようにはみえます。
かといってエルサレム問題では一方的なトランプ批判ばかりで、「こういう見方もある」という提示はありません。
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亀石:今週、アメリカで最も保守的な州であるアラバマ州で共和党の候補者が負けるという出来事がありましたけれども。トランプ大統領は国内で支持を失いつつあることに焦りのようなものを感じていまして…
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アラバマでの上院補選で共和党候補が負けたのは「未成年わいせつ疑惑」も関係していて、両党得票率は1.5%差しかありませんでした。
「疑惑がなかったら共和党候補が勝ってただろうから、補選とトランプ支持は関係ない」と意見する人はいませんでした。
そもそもこの番組は討論してはいけないのです。
関口氏は台本通りに進行しないのを嫌います。
スポーツコーナーで張本氏が関口氏の進行を妨げたことが記事になりました。
関口宏と張本勲がついに仲間割れ?進行を巡り一触即発に
http://news.livedoor.com/article/detail/14044558/
記事は「張本氏の暴走を制御しようとする関口氏」と書いています。
しかし小生は、関口氏の方が不機嫌だったように思いました。
時間内に予定トピック全てを終わらせるため、発言できるのは関口氏に指名された時のみです。
画一的で逸脱を許さない進行をする関口氏に出演者は「忖度」しているように思います。
今回「ICANのノーベル平和賞受賞式」の話題も出ましたが、VTRもコメントも一方的な「理想論」でした。
この番組が一気に「真ん中」になるのは無理でしょう。
北朝鮮問題だけでも「両論」の兆しを見せただけ進歩したと思います。
制作者も勉強が追い付いていない可能性がありますから。
他にも少し良心が垣間見えたのは、
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1時間28分44秒
テロップ:「南京事件」から80年
関口:旧日本軍が中国・南京で多数の中国人を殺害したとされる南京事件からこの日で80年…(以下略)
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「大虐殺」とせず「事件」とするだけ、まだましかと。
ハッキリとは見えないほどの「徐々に」ですが、変化していると思います。
「恥をかきたくない」と制作者が思えば、どう報じれば恥をかかなくて済むか勉強するので、これからも様々なSNS等で大いに正論批判していきましょう。