2017年12月24日 サンデーモーニング

2017年12月24日 サンデーモーニング

TBS『サンデーモーニング』12/24のレポートです。

最近SNS上では「サンモニ批判」が少ないですね。
スポンサー企業への苦情が利いているのでしょうか、番組制作者は出演者にかなり気を付けさせているようではあります。

しかし、エルサレム問題では、「アメリカは世界から孤立している。アメリカに付いてると日本は破滅する」と思わせたいかのようでした。

国連安保理の「アメリカがイスラエルの首都をエルサレムと認定したことについて撤回を求める決議案」に関するニュースで、

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橋谷アナ:賛成に回ったのはイギリス、フランス、日本など128カ国です。一方で反対、棄権、欠席に回ったのはアメリカやイスラエルを含む65カ国に上ったんですが、(略)アメリカから経済援助を受けている国々です。そして棄権や欠席だった国々は中南米やアフリカなどアメリカと経済的なつながりが強い国が目立ったんですが…(略)

関口宏:なんか、札束で横っ面引っぱたかれるってよく言うけどね、何かそんな感じもあるのかな。でも日本は賛成したのは、僕は最近、珍しいなと思う現象でした。

寺島実郎:今、世界秩序の中心にいたアメリカに対する信頼が揺らいでいるということが、これは来年を見るときにも大変大きなポイントになる。(略)日本は今回、これこそ多くの人にからかわれたりどよめかれたりしたポイントでもあるけれども、なんとアメリカのスタンプマシンとまで言われた、アメリカと同じようにしか国連で行動しないと言われた日本が、アメリカにアゲインストするような投票をしたわけですよ。
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「トランプ大統領と組んでいると、日本も世界から孤立するのではないか?」と視聴者を不安にさせるのには十分だと思いました。

毎年最後の放送では、その年亡くなった著名人を振り返る特集をやるそうです。
「風をよむ」の代わりの特集でしたが、サンモニの志向が垣間見えました。

今回一番長く紹介されたのは、聖路加国際病院名誉院長・日野原重明 氏。
42秒でした。ちなみに、32人平均24.3秒でした

「誰?」って思う方も多いでしょう。
VTR書き起こしを読めば、サンモニが一番紹介したかった理由がお分かりになるでしょう。

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ナレ:聖路加国際病院の名誉院長、日野原重明さん。予防医学の先駆者として知られたほか、平和を守ることが命を守ることにつながるとし、平和憲法の意義を訴えました。

日野原氏(2015年VTR):「命を守る」ということについて、これほどしっかり作られた憲法は世の中にもどこにもないので。人間の根本に関わることは憲法に書かれている。
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…あえて何も言いません。
日野原氏の直前に紹介されたのは、

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劉暁波氏(VTR):言論の自由や政府を批判する権利は保障されるべきです。

ナレ:中国の民主活動家、劉暁波氏。共産党の一党支配を批判するなどして有罪判決を受け、服役中にノーベル平和賞を受賞しました。
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劉暁波氏の紹介は27秒。32人中6番目に長く紹介していました。
一応「中国は言論弾圧している」というスタンスではいるようです。

2番目に長く紹介された方は、元沖縄県知事・大田昌秀 氏、ミュージシャン・ムッシュかまやつ 氏、のお二人。それぞれ31秒でした。

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大田昌秀氏(2016年VTR):もし基地を作ったら、次、戦争が始まって真っ先に攻撃の的になって、そこが戦場になるわけですよ。基地だけはね、引き受けることができません。

ナレ:元沖縄県知事の大田昌秀さん。1995年、アメリカ軍兵士による少女暴行事件が起きた際は反基地運動の先頭に立ち、その後も基地のない沖縄を訴え続けました。
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ムッシュかまやつ氏『我が良き友よ』弾き語り(2009年VTR)

ナレ:ムッシュかまやつさん。堺正章さんらと「あの時君は若かった」など、多くのヒット曲を生み出しました。
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歌手の場合は曲の「キリ」がいい所まで流すので多少他の方より長くなりますが、日野原氏と大田氏は番組制作者が多く取り上げたかったんでしょうね。

北朝鮮よる拉致被害者、曽我ひとみさんの夫、チャールズ・ジェンキンスさんも紹介されましたが、同じ拉致被害者である増本るみ子さんの母・信子さんが亡くなったことには触れませんでした。

今年亡くなった方といえば、渡部昇一氏が4月17日に亡くなられましたが、あれだけ多くの本を出版してもサンモニは取り上げないんですね。

サンモニ制作者は、「護憲」と「反基地」がお気に入りなのでしょうか?

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