平昌オリンピック開幕すぐの2/11『サンデーモーニング』監視レポートです。
今回は以外にもコメントグラフがこのような結果になりました。
一つ目の話題は、平昌五輪開会式の様子と北朝鮮特使の話題。
出演者のコメント要約です。
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関口宏:政治色の強いオリンピックだと言われていたが、相当気合の入った開会式だった。
安田菜津紀:南北合同チームという政治的な意図を読み取ることは大切なのだが、南北で分断されてしまった家族にとっては希望をもてる開会式だったと思う。
田中秀征:政治色をあまり感じない、素晴らしい開会式だった。
岡本:とても素晴らしい開会式だったが、北朝鮮の美女軍団にマスコミは注目しすぎ。顔立ちが良いだけで騒ぐのには違和感を感じる。
辺真一:シドニー五輪の統一選手団で統一への期待が湧いたが、その後、失望が続いた。今回の融和ムードも一過性のものだろう。金正恩氏の妹は訪問団のトップでもないのに韓国大統領直々の接待を受けて非常におかしい。
涌井雅之:オリンピックだけでなく、南北統一チームは何度かあったけど、その都度終わった後は落胆に変わってきた。今回も期待を抱かない方がいい。個人的には、今回の開会式の演出をどう東京オリンピックに繋いでいくのかが気になる。
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個々で観れば「アレ」なコメントをしている人もいましたけれど、全体で観れば一応賛否両方の意見を提示した形でした。
政治色を感じた人感じなかった人、南北統一に期待した人しない人、コメントが肯定否定様々だったのは意外でした。
続いての話題は、アメリカの対北朝鮮政策。
(VTR)
・五輪開会式直前に北朝鮮は軍事パレード
・式典で金正恩氏のアメリカディスり演説
・北朝鮮への圧力を続行する姿勢のアメリカ
・北朝鮮に拘束されて帰国直後に急死したアメリカ人学生の家族が北朝鮮の人権侵害を非難
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辺:北朝鮮はしたたか。開会式参加を表明すれば、韓国の面子を保ってあげるのを装って実質的な経済制裁の一時停止。韓国は北への経済制裁から離脱した。北朝鮮は韓国を味方につけるために金正恩氏の妹を特使で送って南北会談を打診してきた。文在寅政権はアメリカか北朝鮮、どちらを選ぶか岐路に立たされている。南北関係は改善しつつあるというが、南北関係の改善では核問題は解決しない。アメリカは北朝鮮の核・ミサイル問題を解決したいが、南北の対話・進展を好ましいとはみていない。
田中:安倍さんは反対論を押し切って訪韓したが、よかったと思う。あんまり安倍さんを褒めたことないが、今回、存在感とか役割という意味で後に繋がることをしてくれたと思う。隣の国の首相が行くと行かないとではオリンピックの雰囲気が全然違う。そこもよかったと思う。
涌井:北朝鮮への経済制裁について、韓国が揺らいでいる。日米韓の連携が崩れたらどうなるか心配。日本はいわば遊びのないハンドルだけで外交をやっていたが、もうちょっとやわらかいハンドルさばきをすべきじゃないかと思う。
安田:経済制裁という政治的な駆け引きの裏で、北朝鮮で6万人の幼児が飢餓状態。もちろん北朝鮮国内での人権問題が山積しているにせよ、飢餓の一因は経済制裁。最終的に誰が犠牲になってしまうのか気付くべき。
岡本:北朝鮮はあと半年~1年以内に、完全にアメリカまで届く核兵器を開発するだろう。開発する時間稼ぎをしたい。進めている核戦略が完成したとき、堂々と核保有国だと宣言して、アメリカに手を出させない戦略。今まで何度も偽りの和平に騙されてきた。今度のオリンピックが新しい平和をもたらすという甘い考えにはなれない。
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これらコメントもやはり、北朝鮮を擁護する人と批判する人、北への経済制裁について肯定的否定的、それぞれありました。
「風をよむ」のコーナーは「アメリカの核戦略新指針」についてでしたが、ここでも左に傾いたコメントばかりではなく、その反対側の論を言う人もいました。
その他の話題でも今回は特にミスリードするようなVTR作成もなかったかと思います。
強いていえば、佐賀県で自衛隊ヘリが民家に墜落してしまった件のテロップが
<自衛隊ヘリ 民家に墜落 2人死亡>
となっていて、ぱっと見「そこに住んでいた人が2人亡くなった」かのように見えます。
ここは<自衛隊ヘリ 民家に墜落 隊員2人死亡>とするべきだったと思います。
少しでもおかしな報道をすれば、たちまちSNSでバカにされてしまう時代です。
サンモニに関しては、ネットのプレッシャーが効果をもたらしたように感じます。
サンモニ制作陣がこれからも両論のコメンテーターを出演させる努力を怠らせないよう、
監視を続けます。