2018年3月4日 サンデーモーニング

2018年3月4日 サンデーモーニング

3/4のサンデーモーニング監視報告です。

視聴者として報道番組に遵守していただきたい「公平な報道」と「正確な真実」ですが、これは「誰が出演したか」が大いに影響します。
先週(2/25)は出演者の取り揃えが悪くて一方的な左翼よりのコメントが目立ちましたが、最近では、出演者の内1人は反対側のコメントをするようになってきました。

例えば、今週また森友問題を取り上げたのですが、
朝日新聞が「開示された森友文書の一部が書き換えられた可能性がある」と報じたことについてです。

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水野アナ:朝日新聞が確認した文書では、起案日、決裁完了日、そして番号が国会議員に開示されたものと同じで決裁印が押されていたものの、こちらの文書にはない特例的な内容となる“本件の特殊性”などの文言が入っており、問題発覚後に内容が変わったのではないかと、指摘しています。財務省は火曜日までに調査結果を報告するとしていますが、もし改ざんされていた場合、誰の指示によるものかが焦点になりそうです。

関口宏:これはもう、「誰が」ってことはわかってんでしょ、青木さん、ねぇ?

青木理:これ、この国会で安倍首相が朝日新聞をことさら国会で批判してたんですね。わざわざ同じ自民党議員の方のフェイスブックで「朝日はみじめだ。哀れだ」とかなり攻撃してて。一国の首相が特定のメディアをこれだけ悪し様に言うってのは本当異様だと思うんですけど。それに対して朝日は反論してたんだけど、こういうファクトでね、取材に基づくファクトできちんと何かモノを出してきたというのは、メディアとして、なんというかライバルとしてというのもあるんですけども、おー、中々立派なスクープだなと思いますね。その結果なんですけれども、これ非常に重要で、これ事実だとすればですよ、会計検査院の検査も十分にできない状態だったわけですよね。方に定められている会計検査院の検査も。それから、国権の最高機関である国会に偽造文書を出したということになるわけですよ。これ二重の意味で非常にものすごく重大な違憲行為であって、佐川前理財局長の喚問ももちろんですけど、下手すると財務大臣の辞任とか、内閣が吹っ飛ぶような話になりかねないという話だということですよね。それから捜査を理由にしてますけれども、検察の捜査と国権の最高機関である国会での議論とどっちが大事かといえば、国会の方が大事に決まっているわけで。結論から言うと、なぜここまで隠すのか、なぜこんなにごまかすのか。森友学園の問題の陰には、まだまだたくさん闇がある。誰が指示したのかも含めてですけれども、これではとてもじゃないけど終わらないと思いますね。
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関口氏の発言の「誰が」の後すぐに青木氏が安倍首相のフェイスブックの話をし出したのは、「誰が指示=安倍首相が指示」と視聴者に印象付けたと感じました。
そして、「一国の首相が特定のメディアをこれだけ悪し様に言うってのは本当異様だ」と青木氏は言いましたが、それだけ「朝日新聞が何度も誤認を事実かのように報道してきて、信用に値しない」ことを誰も指摘しないのは「公平な報道」とは言い難いと思います。
テレビ地上波メディアがそろって同じ方向でしかものを語れない状況というのは、本当異常事態です。

青木氏の「取材に基づくファクトできちんと何かモノを出してきたというのは、中々立派なスクープだなと思います」という発言ですが。
当会理事でもある田中秀臣氏がiRONNAで、
http://ironna.jp/article/9102
書き換え前と書き換え後、両方の文書が同時に出ていないから、実際の所、書き換えられたかはわからない、という主旨の記事を公開しました。
青木氏もジャーナリストなのですから、その辺のところもキチンと言わなければならないでしょう。

この話題について、他に2人の出演者がコメントしました。

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萩上チキ:財務省の方は全然、情報をオープンにしていないので私たちが検証することはできない。だから野党とかメディアが何とか自分たちで文書を手に入れたり、官僚のヒアリングをしながらゆっくりゆっくり検証していく、だから1年間もかかってるんですね。森友の問題ってもう1年たってるからいいかげんにしろと思っている方、メディアとか野党に対して思っている方が多いんですけど、それはメディアや野党に言うんじゃなくて、財務省に対して言うべき事案で。やはり文書をオープンにしておくことなしには、民主社会は成り立たないことがよくわかる事案だなと思いますね。

大宅映子:何となく、もう終わりみたいな感じがあったじゃない。焼けボックリにヒャーッとやったら、火がボッと出てきたっていう感じなんですよね。私、森友問題という言い方もね、あれは不当払い下げ問題とかってしないと、みんなに森友っていうとあのおじさんの顔しか思い浮かばないみたいな、ちょっと本質から外れるという気がしてますけど。
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萩上氏の「財務省批判すべきだ」という意見は、森友問題を何が何でも安倍政権の責任にしたがる意見とは異なるコメントが出たという点は良かったです。
ただ、初めから「官僚の保身で行った不適切処理」とわかっていたのですから、当初からそう追及すればよかったものをマスコミが無理やり「内閣が」と結び付けたことで混乱させたことを誰も指摘しないのは「報道しない自由」を行使したといわれても仕方ない事案です。

大宅氏のコメントの「森友問題ではなく、不当払い下げ問題と言うべき」の点は大賛成です。籠池容疑者の問題だけでなく、野田公園に関する辻元議員の問題も一度に報道すべきではないでしょうか。
「あっちは報道するけど、隣の土地の疑惑についてはやらない」では「報道の公平性」は成立しないのではないでしょうか?

最近、他の出演者によって一応は両論に見せかけているこの番組ですが、コメントには誤った情報を伝えていることが多々見られます。
今週の誤った情報を書き出します。

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(北朝鮮問題の話題で)
青木理:日本は北朝鮮との間で戦後賠償も終わってないんですね。だから韓国と同じように経済協力するのかは別としても、戦後賠償が終わっていないという意味でも、日本側にすごい負い目もあるわけですよね。だからこの朝鮮半島に平和と安定をもたらすために、日本は何を出来るのか。圧力だけでいいのか。まぁ拉致問題もあるわけですから、ちょっとここで方針転換するようなことも真剣に考えなくちゃいけないと思います。

(習近平氏の任期延長の話題で)
岡本:中国はもっとも強かった清の前期、あの頃はね、樺太の、今ロシア領の沿海州も全部中国のものだったんですね。それからまぁロシア相手に戦争はしませんけれども、台湾ですね。台湾は中国のものだった、だから長い任期中に台湾は奪取するという、とりかえすというそういうことを基本に拡大戦略を続けていくんじゃないか。

(文大統領の慰安婦問題言及の話題で)
姜:来年が「三一独立運動」の100周年なんですね。それからまぁ、当時の中国では「五四運動」というのがありました。これは大正デモクラシーにかなりの大きな影響を与えたんですけれども、

萩上:日本と韓国だけの外交の話だけではなくて、日本は日本で、例えば慰安婦問題に関する資料を全部自ら公開することであるとか、様々にできることはある。

(リニア談合担当者逮捕の話題で)
青木:ちょっと話は違いますけれども、籠池さんが未だに出てこれないっていうようなね、否認すると懲罰的に叩きこんでやるっていうような司法の在り方ってのは、果たしていいのかってあたりも、今度は逆の面として考えなくちゃいけないと思いますね。
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姜尚中氏は韓国人ですから仕方ないとして、まんまと他国のプロパガンダに乗っかった発言が多く見られます。

自覚してスパイ行為を働く人は1割で、9割の人は無自覚で踊らされているただの「バカ」なのだそうですね。
彼らは本当にコメントのように思っているのか、それともわざとプロパガンダを流布しているのか、はたまた、二度とテレビに出演できなくなるからそう言っておくだけなのでしょうか?

どちらにしても、ここまでネットが発達した社会ですから、そういった発言は出演者たちの首を絞めることになるでしょう。

監視を続けます。

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