2018年5月20日 サンデーモーニング

2018年5月20日 サンデーモーニング

2018年5月20日、サンデーモーニングの報告です。
今回は終盤国会について報じた部分を報告いたします。

VTR概要
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・VTR冒頭は森友問題で佐川理財局長が不起訴となる見通しという事実から入る。
・これ以降政府の問題点を指摘し始める。
・話題を変え、18日に提出予定だった改ざん前文書の提出が遅れたことを指摘。
・柳瀬元秘書官の国会答弁に対しての安倍首相のコメントに対して、あたかも首相がしらを切ったかのようなコメントを加え解説。
・さらに、藤原審議官のバス貸し出し問題を野党に追求された点を指摘。
・野党が求める問題はすべて調査中、延期、拒否というフリップを出した。
・安倍首相が野次に反応する場面を多く流していた。
以下出演者コメント

与田氏:膿を出し切るどころかですね、あのちょっと針でつくと別のところからどんどん待って違う膿が出てくるっていう感じじゃないですかね。ちょっと問題がどんどんどんと拡散していくだけですね、いろいろ問題がありすぎてですね、まあそういう時は少し原点に戻ってみる事が必要で、まず事実として確定されたのは3年前に柳瀬秘書官が加計学園と地元愛媛県今治市の関係者に首相官邸で3回会っていたということをようやく一年近く経って、まーこれ2年かかるとの凄いですけどね、認めたと私はやっぱり安倍総理問題ないって言ってますけども、そうやって何回も秘書官が面会すること自体が大問題だと思いますね。だいたいあの柳瀬さんがまずその加計学園の理事長が安倍さんと長年の友人であること知ってたと思う。こないだ国会で答弁してるだけですね。普通はやっぱり知ってたと、要するに友達だと言うなら余計に気を使う、あるいは公平でなくちゃいけない、後で後ろ指さされるようなことあったらいけないと思うべきなんですよ。平気であっていたというそのものが後々問題になる意識が全くなかったんだと思うんですね。相談したかどうかは別として、やっぱりそれこそ岸さんの話じゃないですけど、緩んでるという証拠だと思いますよね。本当に公務員というのは公正さ、節度というのを一番守らなくちゃいけないところがね、原点がその時点で緩んでたんじゃないか、感覚がマヒしていたんじゃないかと、そういうところから追求していくべきですよね。

佐高氏:一つ指摘しておきたいのは、ノーパンしゃぶしゃぶという大汚職事件がありましたようね。あの時に当時の大蔵大臣の三塚博って人は辞任してるんですよね。今度の財務省の改ざんてね、もっと大きい問題ですよね、当然麻生さんなんかは3回くらい辞めなきゃなんない話だと思いますけどね。

姜尚中氏:いまの問題すべて国内的政局なんですけどもちょっと一番気になったのは TPP法案を通したということなんです。これはやっぱり日米との FTA に二国間協定を進める場合の一つの防御としてね、あれを定めておけばあれ以上のハードルはないだろうという、本当にそうなんだろうかと。つもり日米関係は安倍さんしか動かせないんだろうかという、つまりアメリカはもうがむしゃらに二国間協定を進めてくるので、その時それをなんとか防波堤にするためには、嫌いなんですが中国と連携するしかないでも、中国とのカードは切れない。しかし、TPPには絶対入らないと言っているアメリカとその後遺症をためにTPPを使わざるを得ないで最終的に一番ひどい条件を日本が飲まれた場合に飲まざるを得ない場合にですね、これはどうするんだかっていうことをちゃんとやっぱり説明すべきじゃないかと思いますけどね。

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【検証部分】
今回の放送の問題点は大きく分けて2点あります。
1点目はVTR部分において、印象操作にもつながりかねない箇所が見受けられたこと。
2点目はスタジオでのコメンテーターの発言に放送法違反に抵触しかねない箇所があったこと。
以上の2点です。

まず、1点目についてですが、VTRの中で
野党が求める問題はすべて調査中、延期、拒否というフリップを出していました。その中には、財務省の文書の問題についてなど、調査の長期化がやむを得ないと思われるものもありました。また、安倍総理がヤジに反応する場面を多く放映するなど、安倍政権が問題に対して誠実に向き合っていないという印象を視聴者に与える可能性が高い内容となっていました。これらは印象操作とも言われかねないものでした。

次に2点目についてですが、佐高氏はスタジオにて
佐高氏:一つ指摘しておきたいのは、ノーパンしゃぶしゃぶという大汚職事件がありましたようね。あの時に当時の大蔵大臣の三塚博って人は辞任してるんですよね。今度の財務省の改ざんてね、もっと大きい問題ですよね、当然麻生さんなんかは3回くらい辞めなきゃなんない話だと思いますけどね。
と発言。この時点ではまだ財務省の調査は終わっておらず、大きい問題なのかははっきりしていません。3回辞めるべきなどというのは公平中立な発言とは到底言えないものです。また、他のコメンテーターも政権を擁護したりする発言などは見受けられず、全体として中立性を守ろうという姿勢も感じられませんでした。

以上のことから、今回の放送は放送法第4条2項「政治的に公平であること」、第3項「事実は曲げないで報道すること」に抵触している可能性があり、印象操作も強く疑われる内容となっていました。
サンデーモーニングを制作しているTBSには改めて番組を見直す機会を作るよう、要請したいと思います。

今後も監視を続けます。

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