2019年10月13日 サンデーモーニング(中編)

2019年10月13日 サンデーモーニング(中編)

TBS「サンデーモーニング」、2019年10月13日放送回の検証報告(中編)です。

今回の報告では、
① 「風を読む」にて台風19号と地球温暖化について報道された部分
② 関電経営トップの引責辞任について報道された部分
③ 「表現の不自由展、その後」の展示再開について報道された部分
以上3点について検証し、その問題点を探りたいと思います。

検証の手順としては、まず放送内容を書き起こし、その内容にどのような問題があるのか、公正な放送の基準である放送法第二章第四条と照らし合わせて検証します。

今回はレポートを3つに分け、前中後編でお送りいたします。

中編で検証するのは、
① 「風を読む」にて台風19号と地球温暖化について報道された部分における
  検証4「青木氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている」

ならびに、
② 関電経営トップの引責辞任について報道された部分
となります。

では、さっそく①の検証3、検証4をみてみましょう。

4、青木氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている
青木氏は今回の報道で、以下のように述べています。

青木氏(抜粋):さっき安田さんがおっしゃった、そのある種グレタさんのような真っ直ぐな物言いに対して、冷笑とか嘲りっていうのが、これは別に日本だけに限った話じゃないんですけれども、どうも多い気がするんですね。しかしグレタさんの怒りってね、例えばVTRがあった以外のところではね、若者たちはあなたたちの裏切り行為に気付き始めているとかね、あるいは全ての未来世代の目はあなた達に注がれてると彼女は言ったんですね。その通りなんだけど、もっと考えなくちゃいけないのは、今現在のこれ、台風19号の被害、各地でまだ広がっていますけれども、つい先日、千葉で15号があって。これは風の被害でしたけれどもあったし、つい最近で言っても昨年は関西でしょ?それから、ちょっとこの何年か見ただけでも広島だったり九州だったり。明らかにおかしくなってる。もちろん全部気候変動のせいどうかは別として、明らかにおかしくなってる。これは本当にその、未来世代の目が我々に注ぎ込まれているどころか、今涌井さんがおっしゃったように、我々の存在、人類の存在っていうものがかかっているような状況になってるんだってことをいい加減これ気づかなくちゃいけないし、これをやらせるのはやっぱりい残念ながら政治の力だと思うんですね。だから、何ができるかっていうのはもうちょっと政治の、今の政権も含めて考えていただきたいなと思いますよね。船頭を切っていくっていうようなことが必要なんじゃないでしょうかね。

要旨をまとめると、
・グレタ氏の怒りは「若者が大人の裏切りに気付いている」「すべての未来世代は大人の行動を見ている」というものでその通りである。
・今回の台風19号や先日の台風15号など、ここ数年の台風を見ると気候がおかしくなっている。人類の存在がかかっている状況だということを自覚すべきだ。
・この問題に立ち向かうのはやはり政治の力なので、政治に何ができるか、今の政権でいいのかどうかを含めて考えるべきだ。
というものです。

しかしながら、
・若者世代の多くが「大人の裏切り」に気付いているという主張には一切根拠がない。
・台風19号や先日の台風15号の大きさは、近年の気候が人類存続の危機だという主張の根拠にはならない。
・地球温暖化問題に対処する主体はSDGsを掲げる企業や技術革新を志向する研究機関など非常に多岐にわたるため、政治の力のみだとする主張は事実に基づいていない。また、現在の安倍政権では環境問題に対処できないとする主張は事実に基づいておらず、また政治的に公平ではない。
など、発言内容とは異なる事実が存在します。

以上のことから、今回の報道での青木氏の発言は政治的に公平でなく、また事実に基づかないものである恐れがあり、したがって放送法第2章第4条第2号「政治的に公平であること」、同第3号「報道は事実を曲げないですること」に違反する恐れがあります。

続いて、
② 関電経営トップの引責辞任について報道された部分
となります。では、放送内容を見ていきましょう。

【VTR要約】
 関西電力の幹部らが福井県高浜町の元重役から多額の金品を受け取っていた問題で、関西電力は八木会長の辞任を発表した。また、岩根社長は新たに設置される第三者委員会の調査結果が出た後に辞任すると述べた。一方国会では、野党側が関西電力幹部の参考人招致を要求しているが、実現のめどは立っていない。
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【コメンテーターの発言】
涌井雅之氏(全文):関西電力のですね、この経営陣の姿勢って言うのはもうとてもではないが常識では考えられないこと。糾弾すべき話だと思うんですね。まずあの公益事業であるエネルギーの供給になっている。しかも電気代という形で一般から徴収してるわけですから、これ非常に問題があって、これはもう逆に言うと、司直の手に委ねるという方向で考えていかなきゃいけないんじゃないかなと。しかし、その一方隠れた問題があるんですね。それはその電源立地ということについてですね、まあ我々はもちろん電気の供給を受けている側からすれば、電源立地と、方々がそのご努力していただいて、そこで発電所ができることの利益に預かってるってことを忘れちゃいけないんですよ。しかしこの電源立地について3法ってのがありましてね、とにかく地域に対して、如何に受益をさせるか、進行させるかという目的で作られた3つの法律があるんですよ。この法律がですね、やたらに公共事業だとかですね、いろんなものを生み出したんですね、言ってみるとお金漬けにするわけですね。お金で地域振興を図ろうという。こういう一つの考え方でね。もっと地域振興ってのは別の観点で図っていかなきゃいけないんだけども、残念ながら、いわばそのそういうマネーフローみたいなものでその地域振興を図ろうという体質が染み付いちゃってる。この点をやっぱりもう1回是正しない限りですね、こういったことは関電のみならず他にも起きる可能性があるなということを懸念しています。

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以上が放送内容となります。

では、今回の報道にどのような問題があるのかを整理してみます。
今回の報道で、我々が問題だと考えたのは、以下の2点です。

1、涌井氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている
2、この報道全体がひとつの立場・観点に偏っている

それぞれ順を追って解説します。

1、涌井氏の発言に事実と異なる恐れのある内容が含まれている
涌井氏は今回の報道で、以下のように述べています。

涌井氏(抜粋):しかし、その一方隠れた問題があるんですね。それはその電源立地ということについてですね、まあ我々はもちろん電気の供給を受けている側からすれば、電源立地と、方々がそのご努力していただいて、そこで発電所ができることの利益に預かってるってことを忘れちゃいけないんですよ。しかしこの電源立地について3法ってのがありましてね、とにかく地域に対して、如何に受益をさせるか、進行させるかという目的で作られた3つの法律があるんですよ。この法律がですね、やたらに公共事業だとかですね、いろんなものを生み出したんですね、言ってみるとお金漬けにするわけですね。お金で地域振興を図ろうという。こういう一つの考え方でね。もっと地域振興ってのは別の観点で図っていかなきゃいけないんだけども、残念ながら、いわばそのそういうマネーフローみたいなものでその地域振興を図ろうという体質が染み付いちゃってる。この点をやっぱりもう1回是正しない限りですね、こういったことは関電のみならず他にも起きる可能性があるなということを懸念しています。

要旨をまとめると、
・電源立地について、地域にいかに受益させるかという目的で作られた3法が存在するが、これがやたら公共事業などを生み出し地域をお金漬けにした。
・地域振興はお金ではなく別の観点で図るべきものである。にもかかわらずお金で地域振興を図ろうという考え方が染みついてしまっているので、こうした問題を是正しない限り関電のような事件は他の場所でも起きる可能性がある。
というものです。

しかしながら、
・電源三法は電源立地への利益還元に多大な効果をもたらしており、公共事業でお金漬けにするという表現は事実に基づいておらず、また政治的に公平とは言えない。
・地域振興策を講じるには当然予算が必要であるため、地域振興をお金以外で達成すべきだという考え方は明らかに事実に反している。
・今回の関電の事件が「お金で地域振興を図ろう」という考え方によって起きたものだという主張は明らかに事実に反している。

など、発言内容とは異なる事実が存在します。

以上のことから、今回の報道での涌井氏の発言は政治的に公平でなく、また事実に基づかないものである恐れがあり、したがって放送法第2章第4条第2号「政治的に公平であること」、同第3号「報道は事実を曲げないですること」に違反する恐れがあります。

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2、この報道全体がひとつの立場・観点に偏っている
今回の放送では、この問題について全体を通して「関電の金品受け取りは電源立地をお金漬けにしてしまう構造が招いたものだ」「関電幹部を国会に参考人招致して大いに糾弾すべきだ」という立場に立った意見のみが出てきました。

ですがこの問題に関しては「関西電力の問題は電源3法が背景にあるわけではない」「関電幹部の不正を糾弾することは国会の機能ではない」といった反対の意見があります。にもかかわらず、今回の報道ではそうした意見を全く取り上げず、あくまで片方の視点に立った論点のみが放送されていました。

以上のことから、この内容は放送法第2章第4条第3号「政治的に公平であること」、同第4号「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」に違反する恐れがあります。

以上が報告の中編となります。中編では政治的に公平でなかったり、事実と異なる内容を放送したり、一定の立場に偏った内容だけを放送した恐れがありました。こうした報道は、放送法に違反する恐れがあり、視聴者への印象を誘導する偏向報道の可能性が極めて高いといえます。

この続きの
③ 「表現の不自由展、その後」の展示再開について報道された部分
については後編の報告を、

① 「風を読む」にて台風19号と地球温暖化について報道された部分
については前編の報告をご覧ください。

公平公正なテレビ放送を実現すべく、視聴者の会は今後も監視を続けて参ります。

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